ノンキにやらないと

okatake2010-06-04

2日夜、吉祥寺へ。JTBで「ぷらっとこだま」の東京・京都往復チケットを取得。2万円を少しきる額で「こだま」で往復できる。緊縮財政なので、なるべく安く。「藤井書店」など回る。
夜「武蔵野公会堂」で、松倉如子・渡辺勝生音ライブを聴く。澄ちゃん、ナンダロウくん、五十嵐くんも会場にいた。武蔵野公会堂は初めて。ずいぶん古い建物で、椅子席もぼくのような図体ではきつい。前から二列目中央の席を確保したが、会場は真っ暗で本も読めない。トートバッグを置いて、外へ出る。
時間通り、ライブが始まる。1時間という時間設定が、少し不思議に思ったが、MCなしで切れ目なしの、一種の音楽劇で、小鳥のように舞台を飛び回りながら松倉さんが歌う。たしかにこれはやる側も聴く側も一時間が限界だ。不思議な時間に、客席は拍手するタイミングを失って、16曲歌ったのに、拍手したのは3回ぐらい。もちろん最後は大きな拍手となったが、アングラ劇を見たような気分であった。せっかく広い舞台があるからと、演出された構成だろうが、もっと歌をちゃんと聞きたかったと思いました。ナンダロウくんも「うーん、松倉さん、演劇出身だからわかるけど、ああなっちゃうんだよねえ」と言う。
この日歌った歌も入ったCDR「はるのうた」を会場で買う。終わってから、ナンダロウ、五十嵐両君とハモニカ横丁のおばあさんがやっている店で飲む。カウンターの中央に厨房とつながる狭い空き地があって、そこから飲み物も食べ物も出てくる。かなりのご高齢で、省エネの接待となるが、小皿を頼むのも、客が平身低頭という感じに。おもしろい。
3日はTBS。鳩山辞任一色となり、武田記者が冴えまくる。そんなホットな番組のなかで、ぼくだけ、ゆるゆると『シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々』を紹介する。「こんなときでも岡崎さんは、本、本なんですね!」と森本さんに突っ込まれ、「どうもすいません」。「まあ、それもいいんですが」と苦笑い。
今日は、某雑誌の編集者との打ち合わせが神保町である(まだ、正式に依頼があるかどうかはわかりません)。9時前に神保町でハイヤーを降り、ドトールで時間をつぶそうと思ったら財布がない。そうだ、TBSの日は、とんぼ返りで帰ってくるので、財布を持たないのだった。お金がない、というのはどうしようもないもので、木陰のベンチに座って、遠藤周作『哀歌』を読む。10時に編集者とスタバで打ち合わせ。事情を話して、編集者から一万円借りる。なんというライターだ。
サンデー終え、ノンちゃんから教わった早稲田松竹の「殺人の追憶」を見ようと思っていたが、睡魔が急激に襲い、そのまま帰宅。
12年続いた仕事が一つ終わることになり、毎月10万ほどの仕事だったので痛い。出費を控え、書き下ろしの仕事に集中するべし。しばらく古本買いも少し控えることになる。この先、もっと悪い事態になることも考えられ、家内は心配しているが、ぼくはもともと〇から出発したので、家族には悪いが、いつでも〇に戻ればいい、とノンキに構えているようなところがあり、ノンキにやらないと、こんな仕事、とてもできませんぜ、ねえ同業者のみなさん。