北千住とヴェンダース

okatake2012-02-24

春めいた風のなか、「ぐろりあ」展へ。渋谷松濤美術館で、観られなかった「渋谷ユートピア」展図録1800円。大判の洋書、ヴィム・ヴェンダースパリ・テキサス」のスチール写真(あるいはフィルムからの焼き付け)を、ほぼ全カットに近く収録した一冊を500円で買う。明治の個人アルバムを1000円で。どこの駅か、駅構内から駅前広場を写した写真があり、小僧がいまにも自転車に飛び乗り走り出す姿が捕らえられている。この一枚がなければ、買ってなかった。
今日買ったのはすべてビジュアルの本。タテキンで、小沼丹を二冊抱え込んで、点検中の客あり。早く手放さないかと見てたら、U書院のAさんだ。『小さな手袋』600円、『福寿草』1200円と安い。Aさんは前者のみを買う。ぼくは、もういいやと100円の本を一冊買って立ち去る。
「サンデー」終えて、日和もいいので、千代田線で「北千住」へ。森鴎外の足跡を訪ねるサンポ。ついでに千住緑町をうろつく。区画が整然と区分けされているのは、ここにもと、同潤会住宅が建っていたから。その片鱗を探して、うろちょろするが、何も残っていない。ただ一ヵ所、三浦展が『スカイツリー 東京下町散歩』で発見したような、住宅門柱の跡を、ぼくも偶然見つける。中居町まで戻り、山田守設計のNTT千住局の建物がウツクしい。ぜひ、見に行ってほしい。バンバン、写真に撮る。このあと「大黒湯」へ行って、銭湯セットを買って湯に浸かる。屋外露店風呂があり、いやはや極楽でした。そのほか、千住には古い銭湯がいくつか残っていた。
帰り、西荻下車。「音羽館」「なずな屋」に、自家製の「コクテイルトーク」のチラシをコピーしたのを配布。本当は、荻窪「ささま」へも寄るつもりだったが、さすがに疲れた。この日、歩数は1万3000を超す。
帰宅して遅い夕食。夕刊にヴェンダーズ。そうそう、ヴェンダースを買ったんだ、と取り出して、扉を見ると、サイン入り。おお! と思う。これはいい買いものでした。
今日になってしまった。西荻ブックマークは大谷能生さん登場。植草甚一について、近刊とともに語ります。河出「文藝別冊 ジョン・コルトレーン」でも、村井、中山両巨匠と一緒に話している。
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