okatake2012-05-22

古い古書店値段票シールを、ぽつぽつ集めて黒い台紙のスクラップ帳に貼付けているのだが、そのスクラップ帳が積み重なった資料や本のあいだから見つかり、見ていたら、明大前「小林書店」とある。1977年の「古書店地図帖」には掲載されている。松原町1−38−4だ。線路沿いに「篠原書店」という演芸本に強い店があり、ここは覗いたことがある。その後「古本大学」が長い間あったが、いまは消えたみたい。古ツアさんはチェック済み。いまは「ドラマ」があるだけか。そうなると、降り甲斐のない町と、ぼくらはなってしまう。明大前をうろついたのはずいぶん昔だ。20年近く前とか。
値段票スクラップはようやく一ページが埋まった。林哲夫さんや池谷伊佐夫さんのコレクションにはとうてい及ばない。あれ、剥がすのが難しくて、破れたり、もう本体をあきらめて、ええいとそこだけ切り取って本体は捨てたり。意外に難しいコレクションです。古書会館の市から出る廃棄本に陣取って、剥がしたい。ぼくのコレクションで、ちょっと面白いのは銀座八丁目「書籍都屋」、吉祥寺「資文堂」、伊勢佐木町「文藝堂」、八王子「発展堂」などだろうか。阿佐ケ谷南の「佐伯書店」のもある。地方のもある。
金環日蝕スカイツリー開業と連日、世の中は騒がしいが、ぼくは本や資料の山と格闘する(大事なものがいっこうに見つからぬ)日々だ。