庄野潤三小説撰集『親子の時間』夏葉社

okatake2014-07-23

蝉の鳴き出す夏の一日。ついに夏葉社、岡崎武志庄野潤三小説撰集『親子の時間』ができる。和田誠装幀、函入りの本だ。これを持って、夏葉社・島田くんと庄野家に挨拶に行く。またまた歓迎してくださって、すっかり「食」と「話」のごちそうにあずかる。千壽子夫人、「まあ、きれいな本」と涙を流して喜んでくださる。島田くんと「よかったなあ」と顔を見合わす。本当にいい本になったと思う。
すっかりウキウキして、ビールと日本酒に酔いしれながら、庄野家をあとに帰宅。南武線で、眠りに落ちてしまう。ちょっとふらつきながら、もうこのまますぐさま帰ろうと思うが、国立駅前「ブ」へチラリと寄ると、文庫棚に玉村豊男編、沢田研二『我が名は、ジュリー』の中公文庫版を発見。思わず「わっ!」と声が出る。近くにいた店員に、「いや、じつはこの本さあ、まあ、とにかくちょっとスマホで検索してみぃ」と言いそうになるが、自重。フシギなことに、音羽館で元本を見て、そのあと知人の編集者から、「じつはブックオフで、状態が悪いけど、元本を見つけました」とメールをもらったところだった。そして今日のこれ、だ。
うれしくなって、CD棚でサイトウ・キネン小沢征爾指揮)が武満徹をやった「翼」というアルバムを買う。
今年九月開催予定の夏葉社5周年記念パーティー・ライブに、ぼくがギター、ナンダロウくんがドラム、魚雷くんがベース、ボーカルがぴっぽさんというスペシャル「古本バンド」で出演することが決っていて、こちらも楽しみ。メンバーはもう少し増える予定。あと瀬戸くんバンド、島田くんもバンドを組んで演奏するとのこと。あ、空犬さんたちの編集者・書店員バンドも。これ、BSで放送してほしいですねえ。