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okatakeの日記

2016-10-16 うらたじゅんさんと「天の川温泉」

昨日、国立「ビブリオ」で開催中の「幻燈展覧会」(25日まで)に合わせて、連続されるトークショーの一つ「女流奔流」を聞きに行く。ここに出演される、うらたじゅんさんが上京、ビブリオでことばを交す。ほか、おんちみどり、甲野酉各氏との鼎談を、高野慎三さんが仕切る。三者三様、個性的な世界を作り上げている女流漫画家たちだけあって、重なりそうで重ならないところがおもしろい。ただ、お三方とも演劇をやっていた(舞台に立つ経験を持つ)という。それも偶然の一致で、たぶんだが、男性の漫画家を三人揃えても、そんなことは起こらないだろと勝手に想像すると、三者の作り上げる異相世界が少し覗けた感じがする。

三人のなかで、ぼくが知り合いなのは、うらたじゅんさんだけで、多少のことは知っているつもり(同じ中学の先輩)だったが、やっぱりいろんなことを知らなかったとわかる。喋っていると、おっとりとして、しかしピュアなものが伝わってくるうらたさんだが、行動派でもあり、若き日、頭脳警察村八分タイガース天井桟敷のコンサート、公演などを関西で捉まえて観ている。「ガロ」に天井桟敷の広告(団員募集)が掲載されており、そこに原稿用紙二枚の作文が必要とあったのを、京都で、寺山修司に会った時、「行為の人、寺山修司が、なんで作文なんか書かせるのか」と難詰したという。寺山はそれを面白がってニコニコ笑い、「あのねえ、つまり書く内容がどうこうじゃなく、その人のやる気を見てるわけですよ」みたいなことを言った。「私、バカだったから、あの寺山修司にそんなこと言ってしまった(笑)」とうらたさんは弁解していたが、いやいや、寺山はその日のことを、ずっと覚えていたと思う。

うらたさんは、少女時代から「COM」や「ガロ」を読んでいたが、「ガロ」は耳鼻科の待合室にあったのを読んだというからすごい。時代を感じる。あと、うらたさんが出品されている絵の中に、枚方天の川温泉」の絵があったのに驚く。売約済みだったのがザンネン。うらたさんにも話したが、枚方時代、ぼくはこの銭湯へ通っている。家風呂のない頃だ。ちょっとこのサイトにアクセスして、映像を見てください。http://www.hira2.jp/archives/50336488.html すばらしいフォルム。ここだけ時間が停まってしまっている。しかも2013年頃までは営業していたという。そのことにも驚く。もう、遠の昔に消えていたと思っていた。場所は岡本町11-1。再開発されて丸っきり景色が変わったが、イオンの裏手にそのままあったようだ。今も地図を見ると、道を挟んで向かいが駐車場になっているが、昔もここはだだっ広い空地で、夏は櫓を組んで、盆踊りが行われていた。一度、郷土の星・河内音頭の神、鉄砲光三郎がこの櫓で歌ったことがあり、夢の中のできごとのように、覚えている。ぼくが小学校高学年、もう50年近く前の話だ。火野正平がいま関西を自転車で走っていて、先日、枚方の旧街道沿いが映っていた。御殿山神社が「とうちゃこ」の回。「鍵屋」も映ったし、ついこのあいだ、枚方探訪をした時、ぼくも通った道だ。「枚方」づいている。

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