朝、早起き。朝食すませBS「ワイルドライフ」の映像と、海の中の生存の厳しさに目をみはる。生まれてそして死んでいくだけの一生が無数にある。
昨日夕、NHK放送センターで見たドラマ試写「アオゾラカット」の原稿(アカハタ「試写室」)を30分ぐらいで書き上げる。前回に続き、締め切りは半日という過酷。しかし、けっこう悪条件を喜んで、乗ってやるようなところもある。
さてその昨日。始動は神楽坂。この一帯で、一箱古本市を含む「本のフェス」が大々的に開かれている。坂を下りるかたちで東西線「神楽坂」駅から歩き始める。すると「かもめブックス」脇にいきなりレインボーさんが。聞くと、これが出店「246」回目だという。どこかの道路みたいな数字だ。あとで「ラ・カグ」ほかで、さまざまなイベントがあったと知るが、今日は急いでいる。途中、知り合いの出店に挨拶したりしながら日本出版クラブ会館へ。この中でもいろんなイベントが開かれているが、一室が「本の雑誌商店街」となっており、執筆者、出版社、古本屋などが本、古本を売っている。知り合いがたくさんいる部屋。魚雷君を捉まえ、隣りに座ってインタビュー。『中央線古本屋地図』のコメントをもらう。そうだ、この手があったのだ、と気付いたのだ。
神楽坂坂下へ戻ったところで榊すいれんコンビとばったり。ぴっぽさんが出店している場所へ向かうというので同道する。途中、「ベランダ本棚」「ひかり堂」の出店場所があった。両者は、ぼくの「新潮講座」受講者一期、二期というコンビ。そこへぴっぽさん、新潮の編集者Kさんが通りがかり、と「やあやあ」と挨拶ばかりしているヤクザの親分みたいな一時間強、となる。買ったのは、古ツアさんから日本専売公社が出した「たばこのはなし」という紙もの(500円)だけ。
夕方、NHK試写を終え、日曜の渋谷を通り抜けるのは避けたいと、放送センター西口というバス停から、「渋66」という阿佐ヶ谷行きのバスに乗る。けっきょく一時間ぐらいかかったが、夕闇のバス旅はそれなりに楽しかった。「コクテイル」に用事があり、そこからすたこらと向かうが、狩野くんが店番の日ではなかった。隣りの席にいた岸和田出身という青年と、えんえん大阪話をする。これは思いがけず楽しかった。焼酎二杯、イワシの丸焼きとポテサラコロッケを食べ、帰還。長い一日となり、万歩計も一万歩を超えた。