「古書通信」連載に、「青森」古本屋めぐりを書いて送付。いろいろ書き過ぎて、何度か最初まで戻り、削り、また削りで圧縮。青森の夜、ジャズ喫茶「ブルーノート」のことはどうしても書きたかったので。しかし触れるにとどまった。仕方ない。次号は「弘前」から「仙台」へ。次号分が決っているのは珍しい。いつも締め切り近くになって、今月はどうしようかと、あれこれ画策する事が多いから。それはそれで楽しいのだが。教育誌「高校教育」連載「名言」には、さっそく涸沢純平『遅れ時計の詩人』から引く。
『この世の春』上をもうすぐ読了。挟み込みに、宮部みゆき作家生活30周年記念インタビュー。童顔で、いつまでも女子中学生みたいな宮部だが、1960年生まれだから、あと数年で還暦だ。社会サスペンス、ファンタジー、時代小説と幅広く仕事を広げ、大きな作家になった。社会人経験も長く、その経験が小説に生きている。えらいなあ。『平成お徒歩日記』に、雑誌連載中に取り上げたぼくの一文が、雑誌掲載の版面そのままに使われている。ぼくの少ない自慢の一つなり。
録画しておいた「プレイス・イン・ザ・ハート」を観る。3回目ぐらいか。やっぱりいいなあ。最後の教会のシーン、あれ、そうだったかと思う。「猿の惑星」ラストシーンみたいな(違うか)、あっと驚く仕掛けあり。公民権運動以前の、アメリカ南部のあからさまな黒人差別も描かれている。ネストール・アルメンドロスキャメラにほれぼれする。これで写真集を作ってほしいぐらい。あれこれ、思うことあり。http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=20644