探している文庫があり、ひょっとしてと、こういう時は「ブックセンターいとう立川羽衣店」へ。同グループは各地撤退が続き、自転車で行けるのはもはやここぐらい。ところが、着いてオドロキ。「2月28日で閉店」とある。店内中古品は20%引きセールともある。同地で「21年」営業を続けてきた。ちかごろはあんまり行かなくなったが、かつては車で、家族ででもよくでかけたものだ。かつて物流倉庫だった、とあって横長の駐車場(広い)があり、トラックがバックから入って、そのまま荷積み・下ろしできるよう、トラックの荷台の高さに一階の床がある。ここは楽しかった。文庫の量が多く、定価の4割ぐらいで値がついていた(その後、古書価を上乗せした商品が)。この日も「石川達三」(を探しに来たわけではないが)を見ると10冊以上ある。複本もある。頼りになる中古本チェーン店であった。単行本を二冊、二階から拾う。ぼくの姿を見かけると、いつも声をかけてくれる同年代のベテラン女性店員はいなかった。
武田鉄矢昭和は輝いていた」SPが「東京」歌謡特集2時間。ところどころ「こら鉄矢、うるさいぞ」と思うところもあったが、これがこの番組の味なんだから仕方ない。ご意見番というかウンチクサポートとして合田道人。この人、もちろん調べてくるんだろうけど、昭和歌謡、くわしいです。いくつかメモを取る。知らない歌もいくつか。ムード歌謡の流行で、男性グループが、中性っぽい声で、女心を歌う不思議な世界があったが、あれは、いったいどういうものであったかを考える。クラブ、バーなど「水商売」文化が背景にあると思われる。「赤旗」の対談連載「昭和歌謡」のテーマとして候補にする。