詰将棋の魅力その70 飛車の横利き 


「ドーンとチャレンジ!9手詰」より。
初手に迷う問題。
1二飛は2三玉、4五角、1四玉で不詰。
2一角も2三玉、1二角成、1四玉で詰まない。


正着は2三に逃さない2二飛。3一玉の応手に、4二角、同馬と退路を狭めておく。
そして、決め手の2一飛成。同玉の一手に、すでに学んだ香を金にする手筋で、2三香、3二玉、2二香成迄。



飛車を捨て香車を活用する手順が心地よいね。

安岡正篤語録その5 真の教養 

「およそ真の教養とは、人類の有する偉大な著作に親しむことによって得るものです。そこで昔から優れた定評のある良い書物を少しずつ読むことであります。
 人間としての教養の書、人としての哲学の書、修養の書というものを、注意して毎日たとえ三枚でも五枚でも、そういう書物を必ず読むようにする。いわゆる座右の書をもつということであります。」


安岡正篤先生の書そのものが、私にとっての座右の書になってきているね。


徒然草にも、
「自分ひとりいるとき、燈火の下に書物をひろげて、自分の知らぬ時代の人を友にすることこそ、この上なく心の慰むことだ。
 書物は、『文選』の中の興趣ある巻、『白氏文集』、老子の言葉、『荘子』。またこの国の学者の書いたものも、昔のものは趣き深いものが多い。」
とある。


昔の偉大な精神に接する面白さをじっくりと味わいたいね。
そのために読書力を高めていくように心がけよう。