詰将棋の魅力その80 「待宵」第6番


17手詰の問題。大駒をバサバサ捨てる。



まず初手は、4四角と逃げ道に先着する角捨て。同歩の応手(3三香なら、1一飛成、同 玉、3三角成、2二歩、1二銀迄)に、



2一飛成と飛車も捨てる。同玉の一手に、3二銀、2二玉と進んで、



1二角成とすれば、3二玉と銀を取って逃げ、2三歩成、4一玉、3二銀、4二玉となって、



4三銀成が最後の決め手。以下、同玉、2一馬、4二玉、3二馬迄。



詰将棋の華、大駒の捨て駒がとても心地よい作品だね。

NHK杯での羽生名人の解説

『ものぐさ将棋観戦ブログ』でとてもいい言葉を見つけたので、転載させていただく。


先週のNHK杯で解説していた羽生名人を賞した言葉。
「単に思いついたことを言うのでなく、なにを言うべきか言わないでおくべきか、どうすれば視聴者が興味を持って見続けることが出来るかまで完全に読みきっている。」


羽生名人の傑出した全体を見る力、バランス感覚がもの凄く参考になるね。
こんな素晴らしい棋士に巡り会え、つくづく将棋ファンでよかったと思うね。