まさに「はてな」の研究発見。
興味深い記事を見つけました。
http://d.hatena.ne.jp/Hatase_Kazushi/より。
[大学院はてな]人力検索サイトはてな v.s. Google Answers
→http://d.hatena.ne.jp/Hatase_Kazushi/20050325#p1
[大学院はてな]「人力検索サイトはてな」「Google Answers」間における質問への提示金額差について(1)
→http://d.hatena.ne.jp/Hatase_Kazushi/20050402#p1
タイトルが陳腐化してきました。何でも○○v.s.○○としてしまえば楽です。しかしそう言えば、学術書にも「○○と○○」というタイトルは多いですね。ちょっと頭に浮かぶだけでかなりあります。
http://d.hatena.ne.jp/Hatase_Kazushi/20050402#p1
筆者が思い浮かぶのは、立花隆『「言論の自由」vs.「●●●」』(文藝春秋,2004)
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話がそれました。いきなり。
さて、この畠瀬氏のこの稿のテーマは、
「人力検索サイトはてな」と「Google Answers」はサービスの内容が良く似ていて、
ポイントor金額を提示して質問するという点では、スタイルが同じなのに、
どうして、それぞれのサイトで提示されている金額が違うのか?とのこと。
はてなユーザーにとっては知っての通り、「質問者が提示する金額は100ポイント(100円)程度が相場」ですが、
「一方の「Google Answers」は提示金額がケタ違いに大きくなってい」るそうです。
氏の分析については、まだ途中のようですが、上記から畠瀬氏のブログをご覧ください。
ちなみに、こんな「アンケートはてな」がありました。
畠瀬氏が質問者?と思ったりもしましたが、違うようです。
はてな回答者の方に質問です。あなたが回答する主な目的は何ですか?
ポイントを貯めて換金したい 23 質問するポイントを稼ぎたい 10 自分の回答がポイントで評価されるのが楽しい 25 コミュニケーションを楽しみたい 7 人の役に立ちたい 14 単に答えたい 17 その他(いわしへご意見をどうぞ) 4
筆者は回答していませんが、回答するなら「単に答えたい」でしょうか。
ポイントを換金できたらできたらいいですが、そこまでは望んでません。
あくまで副次的な幸福です。それに2000pts…。
有料オプション分くらいになればうれしいといった感じですか…。
だから興味があってそれなりに責任もって回答できるところしか回答しません。
あとは多少自信はなくても、誰も回答しないとか、回答があったもあまりにもひどすぎるとか、
質問してすぐみたいだから、気分転換かねて早く回答してあげよう、とかそんなところでしょう。
そして、こんな筆者がごく気楽に思うところを書けば、
・やはり一番大きいのは、「はてな」がそういうものと意識的に運営していることではないのか?
(ただ、あくまで知識提供ではなく「人力検索」というにしても現在はその域を超えつつあるのも確か…。)
現に、筆者は「はてな」を知ったときにはもともと相場が安いからそういうものと思っている。
・あくまでコミュニケーションの一手段やボランティアだと思っている人が多い。
実際アンケートをみれば、約2/3がポイント目当てではない人。
ということではないでしょうか?
回答者側の意識としては、あくまでコミュニケーションの一態様であり、ホントにちょっとした小遣い稼ぎ…。
ただ、質問者の意識はいろいろのようで、
(1)ネタもあれば、
(2)本当にかわりに検索してもらう人
(3)困ったので質問する人
(4)事業のお手伝い
など、です。
(2)には2種類あって、かわりにgoogleするのもあれば、
googleでわからないから…、本などオフラインで、というのもあるようです。
きっと「はてな」が想定しているのは、(1)-(3)で、(4)は違うのかな?
(4)は「Google Answers」がしたいことじゃない?というのが感想です。
(※「Google Answers」のサイトはまだ読んでません。)
個人的に(4)の低ポイントはどうなの?と思わなくもないですが、
まぁ、それに相応した回答も多いですから、質問者がそう思って質問しているならいいんでしょうね。
実際、こんな高額?質問が…
やはりポイントが低いとそれなりの回答という認識なのでしょうか?
ちなみに、こんな議論があります。なお、話はどんどんそれます。
個人的にはポイントの高低はともかく、
どれほどの回答レベルを要求しているのかがわかれば、回答する方にもいいように思います。
これは回答拒否のような閲覧に対するポイント減のハナシではなく、
質問者がどれだけの回答を要求しているのかということ。
見当違いは「ポイントあげない」で排除すればいいけど、勘違い回答は誰かがきちんと指摘しない限り排除されないわけで…。
そこで例えば、回答者に、
(1)誰でもいい。
たとえば、ネタや広く意見を求める場合、とりあえず誰か検索を!という場合には誰も
(2)自分の知識レベルを提示した上でそれより上を求める。
たとえば、質問者は「素人」「まぁ知識あり」「かなり知識あり」を示した上で、
それと同等、それ以上にくわしい人に限定するように働きかえるようにする。
もっとも、自分で質問文に限定加えればいいんでしょうが…。
などの回答者設定を求めるのも一案です。結局自己申告になっちゃいますけど…。
また、回答コメント中にある「カテゴリを細分化して、回答者の回答傾向をグラフ化してみられるようにする。」
というのもおもしろいです。その回答が正しいかどうかはわからないにしろ、参考にはなります。
要するに「Google Answers」の回答は知りませんが、推測では両者の差異は回答の質の差ではないかと。
もちろん、質問の質の差もあるんでしょうが…。
まさか「東京で格安ホテル教えて下さい」に500ptsも払わないですしね。
あとは、単に掲示板でのやりとりの延長線という考え?2chでは対価なく行われているんでしょうし…。
「人力検索サイトはてなにおいては、質問への提示金額が実際の価値を反映していない」という仮説、
確かに、その質問に対する“まともな回答”は実際の価値を反映していないことはあるように思いますが、
その質問に対する回答が提示金額に見合う回答で、それに質問者も満足していることもあるように思います。
もちろん、不満足に気付いていないだけのこともあるのでしょうが…。
(一方で自分の質問の下手さを棚にあげてキャンセルする人もいるようですが…)
もしかしたら不必要に質の高い回答をしているだけもしれません。
また、金額が低いからこそ、回答しやすいという側面もあると思います。
(実際、あまりに高額をつけられると、自信があっても回答しにくくなる。)
そもそも、「はてな」で「Google Answers」で要求されるであろうレベルの回答が要求されているのか、
上の10000ptsもあわせて考えてみる必要がありそうです。
もしかしたら、ポイントが低いから需給のバランスがとれているのかもしれません。
なんだかごちゃごちゃになりましたが、面白そうだったので考えてみました。
そのうち、きちんとした分析が見れるので、そちらを期待。