おきむね正明の医療と政治に思うこと。 RSSフィード

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2016-11-25 こんなに無私な日本人がいたことに感動

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。


 久しぶりに小説を読んで涙が出ました。多感な青春時代以後久しく無かったことです。磯田道史作の「無私の日本人」です。磯田氏は2003年に「武士の家計簿加賀藩算用者」の幕末維新」で第2回新潮ドキュメント賞受賞しました。この作品は森田芳光監督によって映画化されました。松阪慶子の可愛さが印象的でした。


 「無私の日本人」には3人の人物が描かれています。最初の一人は仙台伊達藩の貧しい宿場町の商人である穀田屋十三郎です。寂れる一方の町を立て直すために数人の商人仲間を説得して千両を集め、それを財政難の伊達藩に貸し、そこから得られる利息を貧しい町民に配ります。これにより町は救われます。彼らにとって千両は途方もない金額です。先代から一文ずつ甕にためていた商人もいました。金を捻出した商人たちは、先祖代々の家業を潰す覚悟でした。自分の子供たちにも因果を含めます。当時の商人が藩の上層部に接触するのは気の遠くなるような高いハードルでした。数年の艱難辛苦を要して目標を達成します。しかし十三郎は子孫に自分の行いを善行と思ったり口外してはならぬとの家訓を残しました。実際に、作者がこの子孫を訪ねたとき、子孫はこの家訓を守っていました。この作品は先日、「殿、利息でござる」で映画化されました。


 余談ですが、江戸時代の日本の人口は3000万人、家数は600万軒でした。村は5万あり、庄屋が1人ずついます。その上に庄屋を束ねる大庄屋がいました。百姓のうちほぼ50人に一人が庄屋でした。全国には50万人の庄屋がいたことになります。武家が150万、庄屋が50万、それに神官や僧侶を加えた、全体の1わり足らずが読み書きができた層です。仙台藩では庄屋を「肝煎(きもいり)」と呼びました。それを束ねる大庄屋は「大肝煎」と呼ばれました。大肝煎の格式は非常に高く、雨傘をさすことができました。ほかの者は紙の合羽や蓑で我慢させられました。雨傘を指すことが特権とは驚きです。


 十三郎たちが大肝煎に対して、「○○様は、どちらのほうを向いて、お仕事をなさるおつもりか」、「少しは、民のことを考えてくださらぬか」と談判する場面には鬼気迫るものがありました。政治を司るものとして、改めて初心に帰ることの大切さを思い知らされた作品でした。それにしても、これだけの内容を描ける磯田道史に興味が尽きません。残りの2編は後日に書きます。 

 注文した本

1.60歳からの手ぶら人生  海竜社

  「島耕作」シリーズの弘兼憲史の人生観。

2.実践 快老生活  PHP研究所

  86歳になった渡部昇一の知的生活。

3.フランスはどう少子化を克服したか  新潮新書

  フランス政策は正しかったのか?

4.外務省激震 ドキュメント機密費   読売新聞社会部著・中公新書 

  2001年に発覚した外務省機密費流用事件

5.地獄絵  新人物往来社

  地獄にもピンからキリまであるようです。

6.子供の貧困が日本を滅ぼす  文藝春秋

  子供向け財源を優先せよ

2016-11-23 地震・雷・火事・親父

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 きょうは勤労感謝の日です。以前は「働かざる者食うべからず」という言葉があり、それが国民的なモラルでもありました。国民の義務としての勤労の尊さを改めて思う日です。ただし、「働かざる者」と「働けざる者」は異なることを指摘しておきます。


 昨日、福島県沖でマグニチュード7.4の地震がありました。幸いに死者はなく、津波の被害もほとんどありませんでした。4年前の東日本余震と考えられるため、引き続き注意が必要です。

 わたくしが高校生のころまでは、怖いものの代表として「地震・雷・火事・親父」という言葉がありました。しかし、このうち地震は現実的ではなく、多くの友人たちは火事を最も怖がっていました。大学生のとき、小松左京の小説、「日本沈没」を読みました。日本のいたるところで火山が噴火し、大地震が発生します。そして日本列島全体が水没するというストーリーです。この小説を読んだ感想は、何とも荒唐無稽だということでした。同級生の間でも、ジョークのネタとしての扱いにすぎませんでした。しかし、最近の気候変動を見ると、「日本沈没」はもはやフィクションとして笑い飛ばすことはできない気がします。  

 6000万年前にわずか1個の巨大隕石地球に衝突しただけで、恐竜をはじめ多くの種が絶滅したことをみても、人間は自然に対して全く取るに足りない小さな存在であるということを感じます。

2016-11-18 神戸市の小児がん治療専門施設を視察

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。

お隣の韓国ではパク大統領の疑惑を巡って、退陣を求めるデモの嵐が吹き荒れています。デモには高校生も多く参加しています。また、昨日は大学へ進むための共通試験が行われました。これらの高校生を見て、ある友人が言いました。韓国の高校生には殆ど美人がいないのに、不思議なことに大学を卒業するころになると突然に美人の確立が高くなると。

 妙に納得です。若い女性は殆ど同じような顔つきの美人が増えますね。


 11月14日から3日間、厚生委員会の県外視察に参加しました。

 埼玉県和光市では地域包括ケアシステムについて、新潟市では障害者差別解消に向けた取り組みを、静岡市では里親制度の推進を、神戸市では小児がん専門治療施設について学びました。非常にハードな日程でしたが学ぶものの多い視察でした。


 とくに興味を持ったのは神戸市小児がん専門治療施設、「チャイルド・ケモ・ハウス」でした。ケモはがんの化学療法を意味するchemotherapyに由来しています。

 小児がんは、毎年2000〜3000人が発症しており、小児がんになる確率は1万人に1人です。不慮の事故や心疾患とともに子供の死亡原因の上位を占めています。

 敷地面積は3,500屐建設面積は1,935屐施設内には診療所のほか、19戸の居室、供用スペースとしてのプレイルーム、教室キッチンなどが整備されています。各居室には風呂、トイレ、キッチンが完備され、外に出入りできる玄関も個別に備えられています。父親が居室から出勤することも可能です。自分の家に近い環境での治療を目指しています。

 運営費は毎年5000万円から1億円の赤字で、多くを寄付に頼っているのが現状です。この施設の院長は自らが小児がんになった経験があり、この道を選んだそうです。朴訥な話しぶりでしたが、心の内に強い意志を感じさせる方でした。

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中庭。

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左側には寄附をした方のプレートが見えます。

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クリニック。

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プレイルーム。

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居室。キッチンも完備。

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家族用のベッドもボンボンベッドではありません。

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ドアは玄関です。すべての居室は外周から直接入れるように設計されています。

2016-11-10 トランプ当選に対してマーケットは意外に冷静だった

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 いま、10日午前8時15分です。世紀の大逆転、次期米大統領はドナルド・トランプに決まりました。これにマーケットは過剰に反応し、日経平均株価は919円安、ドル円は一時101.19銭まで円高が進みました。アジアの株式市場も同様で、続いて取引が始まった欧州市場も下落して始まりました。

 ところが、お膝元のニュー・ヨーク株式市場は256ドル高と反発し、ドル円開票前のレベルの105円72銭まで戻りました。夜間の日経平均株価先物も日本時間の昨夜21時ころから反転し、きょう午前5時30分時点では、1000円高の17,250円です。一夜にしてマーケットは平静を取り戻しました。意外に冷静に見ているようです。


昨日、経済通と言われる人たちは異口同音にドル円は90円台まで円高が進むであろうとか、きょうの株式市場も波乱気味だとコメントしていました。アテになりませんね。

2016-11-03 「わたし、失敗しないので」とほざく医者は使い物にならない

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 

 米倉涼子主演のドクターXの視聴率が高いようです。最近の、医療を扱うドラマは現実離れがひどくなってきました。視聴率をかせぐためのフィクションが多すぎます。ドクターXで米倉涼子が演じる女医も「わたし、失敗しないので」などと自信たっぷりですが、現在のようにチーム医療が求められる時代にはスタッフの協力が欠かせません。医師だけが主役の時代は過去のものです。パラメディカルの役割は以前とは比較にならないほど大きくなっています。いくら手術が上手であっても、こんな大言壮語を口にする医師はスタッフの協力が得られるはずがありません。総スカンでしょう。あくまで大人の童話としてご覧ください。


 きょうは憲法記念日です。憲法改正についてはマスコミで論じられていますので細かく申し上げませんが、わたくしは憲法改正に賛成です。現在の憲法は、アメリカによって日本を無力化するために短時間で作られたものです。また、日本を取り巻く情勢も当時とは大きく変わりました。いつまでも古い憲法を金科玉条のように守ることは日本を危うくすることにつながると思います。「国破れて山河あり」ではありませんが、「国破れて憲法あり」ということにならないことを願っています。改憲をタブー視することなく、しっかりと議論することが必要でしょう。