飛翔

日々の随想です

『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 』

井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 (新潮文庫)

井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 (新潮文庫)

井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 』は1996年11月15日から三日間にかけて岩手県一関市で開かれた「作文教室」での講義の模様を記したものだ。
 井上ひさしがまったくのボランティアで「文学の蔵」の建設資金を作るための講義の記録である。
 市井の人の為のわかりやすい「作文教室」。文字通り原稿の書き方から、段落のこと、題名のことまで、ことこまかな指導で頭が下がる。
 作文の秘訣は「自分しかかけないことを、誰にでもわかる文章で書く」ということ。
 「いきなり核心から入ること」が大事。
 この一冊を読んで書き上げておいた原稿をすべて捨て、また一から書き直した。
 文を書く者のバイブルである。