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非常識な真実

2011-01-23

名簿屋を持てはやすメディアが激増している理由

前回、フェイスブックが名簿屋であることを書いたが、あれ以降も各メディアでフェイスブックをやたらと持ち上げる記事が乱造されている。世界を変える凄いものだとか、Googleを超えるだとか・・・分かってる人からしたら「馬鹿じゃねーの?」としか言えない、恐ろしく虚勢を張った記事である。

単なる名簿屋に過ぎないフェイスブックが、何故ここまで持ち上げられるのだろうか?

コンシューマ向け商品・サービスを販売する企業は、常に効果的な広告を打ちたいと考えている。世にある商品・サービスは、購入者の属性がはっきりしているものも多い。例えば生理用品・化粧品・ブラジャーの広告というのは、人類の半分には一生購入することが無い商品だ。ポリデントのCMも、老人以外には全く関係の無いものだ。やみくもに広告を出していては、費用対効果は合わなくなる。

新聞やラジオで宣伝していた時代は、広告効果もへったくれもない世界であった。それがテレビの登場で、少しは「ターゲットを絞った」広告を出すことが出来るようになった。例えば化粧品の主なターゲット層(マーケティング用語で言うF1層=20〜34歳女性)に宣伝したければ、間違ってもプロ野球中継なぞでCMを流してはいけない。彼女らが主な視聴者層である番組(スマスマとかグータンとか)でCMを打てば、PR効果は高いだろう。

但しテレビCMも、ターゲット層はある程度絞れるものの、実際に広告の効果がどれほどあったのかを判断することは極めて難しい。その問題を解決したのが、インターネット広告である。ネットではPVに対するクリック率、そしてクリック先でのユーザーの行動(実際の商品購入率やサイト内での巡回度合い等)を見ることで、広告が実際にどれくらい効果があったのかが判定出来る。

そして、広告の究極形態として期待されているのが、フェイスブック内の広告なのだ。どういう日記を書いているか?どんな人と友人になっているか?等で、各ユーザーの嗜好がより鮮明に判別出来る。しかも前回も書いたように、フェイスブックは実名で登録されているという、究極の強みがある。年齢や性別だけでなく、各ユーザーの本名、それに人によっては住所や電話番号まで丸わかりなのだ。つまり、各個人に向けて超ピンポイントで広告を打てるのだ。場合によってはネット上での勧誘だけでなく、DMや電話や訪問販売まで可能になる訳だ。

世界中の消費者に、各個人毎にカスタマイズした広告を打てるというのは、人類史上初めてのことなのだ。今までマーケティングで散々苦労を重ねてきた企業にとって、フェイスブックはまさに宝の山なのである。コンシューマ向け商品・サービスを販売している世の大企業は、フェイスブックがどんどん流行し、ユーザーがどんどん増えてくれることを望んでいる。世界中の全ての人間がフェイスブックのアカウントを持ち、個人情報を登録し、日々の書き込みで趣味嗜好をさらけ出してくれることを望んでいるのだ。

最近のフェイスブックブームは、何のことはない、企業がそれを望んでいるから、マスゴミが提灯記事を書いているだけなのだ。ユーザーが増えていることも事実だろうが、それ以上に「ユーザーがもっと増えて欲しい」という願望も込めて、話を盛って報道されているのである。

しかしユーザーにとっては、フェイスブックはただのSNSに過ぎず、報道されているような「世界を変える凄いもの!」でも何でもない。むしろ、様々な個人情報をタダで提供させられる、搾取システムだとすら呼べるかも知れない。そんな提灯記事に触発されて、流行だからと安易にフェイスブックのアカウントを開設した人は、企業とマスゴミの宣伝に見事「釣られて」しまった訳だ。

流行というのは、自然発生的に起こることより、それを流行らせたい輩達が意図的に作り上げたものの方が、はるかに多いことを知っておくべきである。

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