Gmailをうまく使う設定あれこれ(2) ThunderbirdとGmailをもっと便利に(応用)
今回は、ThunderbirdとGmailを同期させつつ使うための便利な情報をいくつか紹介。Gmailには直接関係ない、Thunderbird関連の便利な設定についても書く。
連載初回
記事目次
- アドレス帳の同期
- Gmailによるメールの振り分け
- ローカルメールをGmailにインポート
- 一つのGmailアカウントで複数の送信元アドレスを利用
- Thuderbirdによるメールリストのスレッド表示
アドレス帳の同期
ThunderbirdとGmailでのアドレス帳の同期は、zindusというアドオンを利用することで、簡単に実現できる。
zindusをインストールし、設定画面で同期したいGmailのアドレスを入力し、同期を実行するだけでOK。
Gmailによるメールの振り分け
メールの振り分け(フィルタリング)は、ローカルではなくGmail側で行う。これにより、どの環境においても、常に同じようにメールを振り分けることができる。
メールの振り分け設定は、GmailのWebUIで「設定 --> フィルタ」で行う。基本的に行うフィルタリングは、以下の二つ。
ローカルメールをGmailにインポート
これまでThunderbirdでメールを管理していたならば、Thunderbirdに新たに作成したGmailアカウントのほうにドラッグアンドドロップでメールを移動することで、簡単にメールをGmailのほうへインポートできる。
一つのGmailアカウントで複数の送信元アドレスを利用
一つのGmailアカウントで複数のアカウントを管理している場合、GmailのWebUIにおいて、「設定 --> アカウントとインポート --> 名前 --> 別のアカウントからメッセージを送信」で、複数の送信元アドレスを設定することができる*1。
この場合、メール送信方法として、「Gmail経由で送信する」か、「当該別アカウントのSMTPサーバー経由で送信する」かのどちらかを選ぶことになる。選ぶ際には、以下のことに注意すること。
- 前者の場合、"Gmailが代理でメールを送信していますよ"という情報がメールに付与されることになる。
- 後者は、当該別アカウントがPOP before SMTPを利用していたら、利用できない。
Thuderbirdによるメールリストのスレッド表示
Thuderbirdでも、Gmailのようにスレッド表示が可能である。「表示 --> 並べ替え順序」で"スレッド"を選ぶことで、スレッド表示になる。
スレッド表示設定に関する詳細は、http://level.s69.xrea.com/mozilla/index.cgi?id=20070811_TB_Threadを参照のこと。
上記記事で、「件名によるスレッド化を抑制」を既存のメッセージに適用するには「要約ファイルを作成しなおす必要がある」とある。これを行うには、Thunderbirdのメールアカウントのフォルダを右クリックして「プロパティ --> 一般情報 --> 索引を再構築」を実行すればよい。
*1:Thunderbirdでは、「ツール --> アカウント設定 --> 差出人情報の管理」で複数の送信元アドレスを設定できる。