引き続き、京都

先週に引き続き、京都へ。今回は1人きり、フリーで。
淀屋橋のビジネスホテルで8時に起きて、
地下の大浴場に入りに行って、着替えてチェックアウト。
大阪駅に出て、各駅停車の京都行きに乗る。
茨木、高槻、聞き覚えのある地名が通り過ぎていく。
京都駅の1つ前、2つ前の駅はかなりの田舎だったなあ。


地下鉄の駅でコインロッカーに荷物を預けて、烏丸線に乗って烏丸御池へ。先週と一緒。
地上に出て、まず向かうは「高倉二条」というラーメン屋。
その名の通り高倉通二条通が交差するところに店を構えている。
先週、京都に行ったことを書いたら通りすがりの方から掲示板に書き込みがあって、
この店のラーメンがおいしいですよと。せっかくなので行ってみる。
小さな、カウンターで10席ほどの店。
11時過ぎ、オープンしたばかりだというのにほぼ満席。
味玉入りのチャーシュー面を頼む。
「和乃麺」と書かれてて、出てきた麺は見た目、まるで蕎麦。灰色の。
「へー」と思う。食べてみると、ラーメンと蕎麦の中間のよう。こんなの初めて。
魚介系のどろっとしたスープは麹町の「めん徳 二代目 つじ田」を思い出させる。
味玉もチャーシューも研究されてて、なかなかの出来でした。


御池通に戻って、もうちょっと行って三条通へ。
新風館の脇を入っていく。
博物館の前の通りではアートフリーマーケットってのが開催されていて、
美大系の学生たちなのだろう、絵や写真や自作の器やアクセサリーを並べて売っていた。


イノダコーヒの前を通り過ぎる。


しばらく歩いて、昨年京都来たときに見つけた、京友禅のアロハシャツの店を探す。
確か三条通だったはずが、・・・案外あっさりと見つかる。
今回は女性ものしか置いてなくて、僕が着れるようなアロハはなし。残念。
↓この店。「Pagong」
http://www.pagong.jp/index.html
もう1軒、祇園の方にある姉妹店は先週の散策の際にたまたま見つけて入った。


他にも気になる店があったら入って、河原町のアーケードまで行くと今度は六角通へ、
端まで行くと蛸薬通へ。六角堂に入って、お賽銭を上げる。
西→東、下って、東→西、下って、西→東。
その後は河原町のアーケード街を南へ。
洋服屋は多いが、特に面白そうな店はなし。
京都だからといって和ものテイストの店が多いわけではなく。2軒ぐらいしかなかった。
古着屋の Chicago があったので入ってみる。
とある店でよさげなネルシャツを見つけて、買うかどうか迷う。\17,800けっこうする。
買うのはいいとして、荷物になるのは嫌だったので帰りにまた立ち寄ることにする。


四条通に出て、鴨川の方へ。ふらっと先斗町に入って北へ。細い路地を歩く。
歩き回っているうちにさっき食べたばかりだというのに腹が減り始める。
昼もやっている店がいくつかある。京都のおばんざいのあれこれ。
相場は2000円から3000円。迷っているうちに端まで来てしまい、いったん離れる。


河原町のアーケードに戻る。去年、アロハを買った店のもう一軒を見つける。
「百々ん」とあったんだけど、店の名前なのか、ブランドの名前なのか。


アーケードをまた南下して、河原町の駅に出て今度は鴨川を渡る。
花見小路と京都現代美術館へ。
四条通を歩いているうちに、
「そうだ、初めて京都来た時に入ったてんぷら屋に行ってみたいなあ」と思う。
どの辺だったはっきり覚えてなくて、行ったり来たりしているうちに見つける。
「天周」という店。
http://tenshu.fc2web.com/
行列が長く伸びていて、名物のかき揚丼は完売。今回は諦める。


花見小路へ。古びた町屋の並ぶ石畳を歩く。
どっかで食べようと開いているところを探すんだけど、14時近く。
昼の営業を終えた店ばかりで、開いている店はわずか。
横の路地にも入ってみる。どこもかしこも閉まっていて、ひっそりとしている。
14時を過ぎても開いている店はどこも、京風の○○御膳だとか××弁当ってのを
他県からの観光客相手に提供しているような店ばかり。
それはそれで悪くないんだけど、なんかいまひとつそそらない。
歩き回っているうちに「割烹料理屋のお昼ご飯」ってのを見つけて、
これよさそうと入ってみる。2,100円という値段も手ごろ。
階段を上がった2階にある、「つかさ」という店だった。


・皿盛
 ・新竹の子煮
 ・えび、貝柱、サーモン
 ・玉〆
・さしみゆば(ポンズかけ)
・天然ぶり塩焼
・ごはん
・若竹吸物
・香のもの


朝からずっと歩き通して喉が渇いたので、ビールを飲む。
最初はゆばの刺身、その次に出てきた皿盛をつまみにして。
いやー、うまいねえ。竹の子がほっくりしてて、
サーモンは玉ねぎとクリームソースで和えられていて。
ぶりの塩焼は身がしまってて、さらっとした塩加減が絶妙で、ご飯が何杯でも食べられる。
玉〆とあったのは具入りの卵焼きだった。
今回の大当たり。また京都来たらここで食べたい。
食べ終わったら先週入った「C.A.D」でコーヒーだな。


花見小路をいったん抜けて、京都現代美術館へ。MAYA MAXXの個展を見る。
ライブペインティングの後のサイン会が終わったのが17時前。新幹線は18時。
慌てて四条河原町を歩くが混雑がすごくてなかなか前に進めない。
しかも夕暮れ時で日差しが眩しくてまともに目を開けていられない。
河原町のアーケード街に戻って先ほどの店でシャツを買う。
スーツに会社コートだったので
「お仕事中ですか?」「いえ、出張の帰りで」「どちらから?」「東京です」
そんな話をしつつ、試着して即決。包んでもらって店を出る。


京都市役所の駅から地下鉄に乗って、烏丸御池で乗り換えて京都駅へ。
コインロッカーから荷物を出して新幹線のホームに着いたのが10分前。
残念ながら「551」のシュウマイは今回は買えず。
500mlの缶ビールを3本買って飲む。


隣に座っていた夫婦は新婚旅行の帰りなのだろうか、
大きなスーツケースを抱えて、写真を眺めて笑い合っていた。
新横浜で下りると、座席の下にデジカメを忘れていった。東京駅で預けた。
「もし持ち主が現れなかったら」と駅員が言うので、「いや、いらないです」と僕は答える。


京都4回目が終了。
4回とも2月か3月。冬の京都しか知らない。
夏の京都、紅葉の京都を歩けるのはいつの日か。
というか、京都って30過ぎの男が1人で歩くもんじゃないね。
京都は女の子のためにある。
RAAKのような店で、色とりどりの手ぬぐいを見て
「わーこれかわいい」って顔ほころぶのはそりゃ女の子じゃないですか。
女の子と一緒に歩くと、楽しさが全然違うだろう。
でも、果たして僕にそんな日が来るのか。
帰りの新幹線で、ぼんやりと考えた。