日曜に成田まで行こうとして高速に乗る。
京葉道。佐倉を過ぎて酒々井のパーキングエリアで昼を食べる。
フードコートのモニターに音を消したのど自慢が流れていた。
鉦をひとつ鳴らされたり、ふたつ鳴らされたり。
ふと思う。紅白歌合戦も全組いっぺんに選ぶのではなく、
半分ぐらいを地方大会からとすればいいんじゃないか。
プロアマ問わず、紅白にふさわしい、大晦日に大きなステージで見たい、
という歌手やグループが観客の投票で決まる。
第三次予選とか第四次予選とかがあってテレビでも放映される。
それもドキュメンタリー番組にしてしまえばいい。
いろいろな物語がそこでは生まれるだろう。
何万人、何十万人と募集してきて審査が大変だろうけど、
NHK単独ではたぶん無理なのでレコード会社や
芸能プロダクションや広告代理店などいくつか集まってやるといいんじゃないか。
たぶん、21世紀版の「スター誕生」となる。
プロが出てもかまわないけど、話題性は絶対アマチュア。
港町で生まれる。一度はデビューしたものの芽が出ず、ドサ回り。
病気で船を手放した父の面倒も見なきゃいけないし
諦めて故郷の寂れた飲み屋で働いて今、42才。バツイチ、娘が一人。
そういうバックヒストリーの紹介番組が紅白とは別にあったら僕なんかは必ず見るけど。
「ASAYAN」にモーニング娘。やケミストリーが出てた頃とか。
ストーリー性の高いオーディション番組って皆好きでしょ?
そこまで大掛かりにしなくてものど自慢のチャンピオンが集まる年に一度の大会で
そのグランドチャンピオンが紅白に出られるなど。
この前近田春夫『考えるヒット』の1巻を読んでいたら巻末付録がナンシー関との対談で。
昔はそういうのがあったと書いてあった。
紅白の始まる一時間前にそういうプレ紅白を行うとか。
北海道から沖縄まで、7・8人出てきて。
紅白ものど自慢もコンテンツとしての力が強いのだから、もっとリンクさせればいいのに。
大御所の顔ぶれはいつもだいたい同じの紅白はもういいんじゃないかな。