記憶というもの

今日は円周率の日。
3.14159265758979 までは覚えている。
それがなんの役に立つのか、と言えば特に何の役にも立たないけど。


昔は記憶力がいいほうだったけど、最近は普通か。
40歳を境にがくんと。
他の人はどうなのか。僕は人の名前が出てこないことが多い。
顔は思い浮かぶんだけど。
言い方を変えると、視覚的なイメージよりも言葉/文字の方が弱いというか。


学生時代のバイト先に、記憶力の達人のような方がいた。
それをなんに活かすかというと、
入試の問題を一字一句覚えて雇われた予備校に伝える。
そんなバイトがあるのだという。


入試の問題用紙は試験終了後回収される。
なのに各予備校ではその内容を知っていて、講師が模範解答や解説を寄せている。
なんでそういうことが可能なのかというと、記憶力の達人たちのおかげ。
他にも同様の事例があるのだろう。


記憶なんてもろいもので、日々いろんなことを忘れていく。
3日前に何を食べたか、ちゃんと覚えている大人は少ないだろう。
それは記憶力の問題ではなくて、ただ単に
覚えておかなくてはいけないようなことではないからだ。


記憶には限りがあるから、記録を残していく。
記憶は語らない。ただそこにあり、消え行くのみ。