児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

名誉毀損で民事提訴された被告が名誉毀損で反訴して原告(反訴被告)が謝罪した事例(大阪地裁)

 原告は刑事告訴までされていましたが、真実性の証明で逆転しました。
 原告の虚偽告訴で有罪になった人もいるそうです。お気の毒です。
 刑事民事の訴訟を悪用した詐欺・恐喝みたいな事件でした。
 弁護士もそういう人の片棒を担がないように気をつけましょう。

「相手の風俗嬢は18歳未満」示談金名目の架空請求か…福岡

 詐欺・恐喝については、被害者で、
 真実、児童であれば、児童買春罪の加害者で、
 弁護士でも神経使います。
 示談しても検挙され有罪になることがあるので、ご注意下さい。

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_07022753.htm
 調査会社などを名乗る相手から、女性をホテルなどに派遣する無店舗型風俗店の利用者が電話で「相手の女性が18歳未満。このままでは訴訟になる」と示談金名目で金を要求されるケースが昨年12月から福岡市などで多発、同市消費生活センターに20件の相談が寄せられている。
 福岡市の30歳代の男性の場合は昨年末、民間調査会社を名乗る男から携帯電話に連絡があった。「あなたが3年前に利用した風俗店に数時間後、警察の捜査が入る。女性の手帳にあなたの名前があり、名前を消すのに金がかかる」として30万円を要求された。 今年1月中旬には同市の20歳代の男子大学生が「相手は家出少女で、両親が損害賠償請求すると言っている。示談に30万円必要」と脅された。金がないと答えると、男は「10万円でもいい」と値下げしてきた。
 「30万〜90万円で示談に応じる。30分以内に金を払わなければ警察に訴えると言われた」「訴えられたくなければ誠意を見せろと電話があった。こちらの名前や住所を知られていて不安」という相談もあった。
 風俗店には、女性の安全確保や偽造カード防止の名目で電話番号を聞いたり、身分証明書の提示を求めるところもあり、個人情報が漏れた可能性がある。
 電話はいずれも「金の準備後に折り返し連絡を」と求める内容だったため、男性らがセンターに相談。センターは、連絡しないようアドバイスした。

懲罰的損害賠償

 制裁と言わないまでも、死亡慰謝料をもっと幅広く柔軟に認容してくれないのかと思います。
 死亡慰謝料3000万円程度というので頭打ちになっていて、離婚とか名誉毀損とか個人の慰謝料は、
   死んで3000万なんだから、この程度では○○万円でしょう
ということになってしまいます。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070227i311.htm?from=main3
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070227-00000311-yom-soci
三菱タイヤ脱落事故、遺族の制裁慰謝料請求を高裁棄却
 同社と国に1億6550万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が27日、東京高裁であった。
 西田美昭裁判長は、同社に550万円の支払いを命じた1審・横浜地裁判決を支持し、制裁的慰謝料を求めた原告側の控訴を棄却した。原告側は上告する方針。
 この訴訟で、原告側は、三菱自動車の企業体質はリコール隠しを行うなど悪質だとして、同社に通常の慰謝料5000万円の支払いのほか、制裁的慰謝料1億円の支払いを求めたが、判決は「我が国の損害賠償制度の基本原則や理念と相いれない」と述べ、1審判決と同様、この主張を退けた。

ハッカーが暴いた小児性愛者に有罪判決

 日本は今のところ単純所持罪がないので、今のところ心配ない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070227-00000061-zdn_ep-sci
 児童ポルノを所持していたことをハッカーに暴露された元判事が、禁固刑を言い渡された。英セキュリティ企業Sophosが2月26日に伝えた。
 27カ月の禁固刑を言い渡されたのは、カリフォルニアの元上級判事ロナルド・C・クライン被告(66)。被告のマシンがトロイの木馬に感染したことが、当局の関心を引くきっかけになった。このトロイの木馬は、カナダ人ハッカー、ブラッド・ウィルマン氏が1999年に児童ポルノを装ってばらまいたもの。同氏はトロイの木馬を利用して、児童ポルノを利用していると思われる感染者のPCに侵入し、証拠を集めた。
 「このたびの有罪判決は、トロイの木馬を利用した証拠収集が許容できるかどうかという6年にわたる法的論争を終わらせた」とSophosの上級技術コンサルタント、グラハム・クルーリー氏は言う。
 「被告が刑を受けることに対して涙を流す人はほとんどいないだろうが、この公判は違法なハッキングとマルウェアの配布を正当化できるかという興味深い問題を提起している。この件が、ほかのハッカーが不正コードをコンピュータに感染させることへのゴーサインと見なされると懸念する向きもいるかもしれない」(同氏)
 Sophosによれば、マルウェア児童ポルノ利用者の逮捕に一役買ったことはほかにもあり、2005年にはSoberワームから送られたメールを当局からの警告と思ったドイツの男性が、警察に自首したという。