児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

未成年者誘拐と青少年条例違反の事案(鳥取地裁H25.7.2)

 家出娘を姦淫するというのは児童淫行罪じゃないですかね。
 なお、数回の青少年条例違反は包括一罪(金沢支部)。わいせつ目的誘拐だと牽連犯になると思います。

女子中生誘拐 懲役2年求刑=鳥取
2013.06.19 読売
 県東部在住の女子中学生(当時14歳)を自宅に連れ込んで誘拐したとして、未成年者誘拐罪に問われた被告の第2回公判が18日、地裁(野口卓志裁判官)であった。神奈川県青少年保護育成条例違反の罪で追起訴された審理で、被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。検察側は「被害者の心身の発達に多大な悪影響を与えており、厳しい態度で臨むべき」として懲役2年を求刑し、結審した。判決は7月2日。
 検察側は論告で「犯行には計画性も認められ、悪質だ」と主張。一方、弁護側は「被告は26歳と若く、更生の可能性が望める」と執行猶予付きの判決を求めた。
・・・
未成年誘拐の男に懲役2年を求刑 鳥取地裁 /鳥取県
2013.06.19 朝日新聞
 県内在住の女子中学生(14)を自宅に呼び寄せ、みだらな行為をしたとして、未成年者誘拐などの罪に問われた被告の論告求刑公判が18日、鳥取地裁(野口卓志裁判官)であった。検察側は、懲役2年を求刑した。
 検察側は論告で、被告が4泊5日の間、少女を自己の支配下に置き、毎晩、みだらな行為をしたことは「単に自己の性欲を満たすためで、自己中心的」と指摘した。
 一方、弁護側は、被告が少女から「家にいたくない」という相談を受けて犯行に及んでおり、計画性はなく、強制的に自宅にとどめたわけではないと主張。執行猶予付きの判決が相当とした。判決は7月2日に言い渡される。(村井七緒子)

出会い系からアプリへ…児童買春検挙、最多の県

h23の統計はここにあります。

http://www.npa.go.jp/archive/toukei/keiki/h23/excel/H23_122-124.xls
児童ポルノ・児童買春検挙人員
人員
総数 1,678
神奈川 312
愛知 161
東京 153
大阪 138
北海道 119
福岡 71
千葉 69
静岡 45
広島 42
埼玉 39
岡山 38
兵庫 37
福島 35
長野 30
宮城 25
京都 25
熊本 25
愛媛 22
鹿児島 21
新潟 18
山口 17
茨城 16
岐阜 16
群馬 16
滋賀 16
沖縄 14
佐賀 14
三重 12
長崎 11
富山 11
石川 10
栃木 10
岩手 9
秋田 9
香川 8
青森 8
島根 8
徳島 8
宮崎 7
奈良 7
和歌山 7
高知 6
大分 6
福井 5
山形 2
山梨 -
鳥取 -

 大阪とか兵庫まで逮捕に来るので、奥村も20件以上神奈川県警にお世話になっています。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130621-OYT1T00168.htm
神奈川県警が今年1〜5月、児童買春事件(児童福祉法違反事件などを含む)として検挙した件数は124件(前年同期比37件増)で、全国で最多だったことが20日、県警のまとめでわかった。
 スマートフォンの無料通話アプリで知り合った少女が被害者となる事件も発生。県警は少年少女の家出や深夜徘徊はいかいなどが増える夏休みを前に、注意を呼び掛けている。

 県警少年捜査課によると、県警が容疑者を逮捕・送検した児童買春事件は2007〜12年、6年連続で全国最多。10年は212件(全国954件)、11年は263件(同842件)、12年は201件(同695件)と高水準で推移しており、今年1〜5月も全国の逮捕・送検件数(325件)の4割近くを占めている。

 これまでは出会い系サイトをきっかけに少女が被害に遭う事件が多かったが、スマートフォンの普及とともに、無料通話アプリで知り合うケースが増えているという。4月には、美容師の男が無料通話アプリ「LINE(ライン)」で知り合った当時高校3年の少女に対し、ヘアカットする代わりに複数回わいせつな行為をしたとして、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(児童買春)容疑で旭署に逮捕された。

 県警幹部は「出会い系サイト規制法では、児童と異性交際や性行為をすることを求める書き込みを禁止しているが、スマートフォンの無料通話アプリは規制の対象外。児童との新たな出会いの場の温床となっている」と指摘する。