はなよ陽よと育てたい2

2008-06-04

第4回「ジャッキー・ケン」

14:18

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 前回からずいぶん日にちが経ってしまった。これはひとえに、私のぐうたらが原因だ。このあいだに子どもたちが成長しなかったわけでもないし、何事もやらかさなかったわけでもない。つまりネタがない、ということはないはずだ。なので、平謝りです。すいません。

 謝ったのでチャラとは思わないが、何か書かないと再開することもできないので、書くことにする(ほんとはキーボードを打つことにする、だけど)。


 息子は縄跳びにはまったり、家の中でサッカーをしたり、私に手を持ってもらってクルリンパをしたり(わかるだろうか。親と向かい合って両手をつないだまま、くるりと後ろ回りしたり、前回りしたりすること)、そのときどきでいろんなことをやっている。たんに飽きやすいだけなのかもしれないが、子どもはたいてい、目移りしやすい生き物だろう。まあ、体を動かすのは基本的に好きなようだ。

 ナイロンのグラブをはめてボールを投げたり、プラスチックのバット(2本のバットを両手で叩いて応援するためのもので、球場で売っているグッズ。そのうちの1本を使って、息子は家で野球をしている)でスポンジボールを打つ野球を毎日していたことあるし、寝る前にふとんの上ででんぐり返しをすることもある。

 また、プラスチックの刀を振り回し、「お父ちゃん、戦いやろう!」と言って、チャンバラをするのもきらいではないようだ。まあ、わかりやすいタイプの男の子といってもいいかもしれない。

 ある日、「パンチ、パンチ」「キック!」などと声を上げ、私とやりあうのを楽しそうにしているのを見て、ふと思ったのだ。ブルース・リージャッキー・チェンを見せてみるか、と。子どものころ、「アチョー!」と言いながら、まったく似ていないのにブルース・リーになりきって友達とパンチやまわし蹴りの練習をしたり、酔っぱらって千鳥足になり、ふらふらしながら攻撃をかわし、相手をやっつけるジャッキー・チェンの『酔拳』をマネしたり、私はそんなことをちょくちょくしていた。当時、大勢いたであろう、おバカな小学生のひとりだったわけだ。

 おバカな親の息子だから、きっと気に入るのではないかと考え、近くのレンタルビデオ店でビデオやDVDを探したが(実際は買物に出た妻に、ついでに見てきてもらったのですが)、ないんですね、『酔拳』も『笑拳』も『蛇拳』も。でもまあ、三軒茶屋の「TSUTAYA」まで行くのもなんだし、と妻が借りてきてくれた(『酔拳』でなく)『酔拳2』を見ることにした。

 DVDを見てからインターネットで調べたことだが、『酔拳』は1978年、『酔拳2』は1994年の作品のようだからざっと16年経過している。だからなのか、さすがのジャッキー・チェンでも体のキレが微妙に落ちているように感じられた。

 といっても、ジャッキー・チェンは今だって敏捷性を失っていないだろうし、それに今回、1978年版の『酔拳』を見直したわけでなく、私の記憶で語っているだけだから、本当は体のキレがどうのこうのというのはおかしいかもしれない。だいたい、『酔拳』を見たのは小学生のころ、ゴールデン洋画劇場か何かテレビの番組だったと思うし。

 とインターネットを見ながら書いていて気づいたけど、ジャッキー・チェンは1978年だけで7作の映画に出ている。これ、脇役でなく、全部主役だと思うからすごいことなんじゃないかな。それとも香港ではこのくらいペース、特別ではないのかな。あるいは、そういう時代だったってことか。ちなみに1978年、ジャッキーは24歳だったはずだ。まあいい。とにかく、ジャッキー・チェンは数多くの映画に主演してきた、世界的なアクションスターであることは誰が見ても明らかだ。

 話を『酔拳2』に戻す。タイトルは続編になっているものの、登場人物やストーリーは『酔拳』から続いているわけでないが、酔拳の動きじたいは十分に楽しめるし、堪能できる。この「酔っぱらい拳法」はジャッキーの動きや表情などがユニークだし、香港の人気俳優アンディ・ラウも肉屋の役で特別出演し、ジャッキーの相棒となって戦う場面もいい。また、ロー・ホイクゥン(という表記でいいのかな)という長身の俳優が演じる、眼鏡をかけた強敵も印象に残る。ロー・ホイクゥンは足が長く、蹴りなど足技がすごかったが、香港ムエタイの元プロ選手だったとウィキペディアで知り、納得した。

 わが子の反応はといえば、途中でこわいと言い出したため(刀を持って戦うシーンで、こわいから消してと娘が怒った)、結局、最初から最後までは家族で見られなかったが、それでも、かっこいいもの好きの息子は影響を受けたようだ。

 保育園へ向かう小道などで、「ジャッキー・ケン! ジャッキー・ケン!」と叫びながら、パンチやキックを私に浴びせてくる。ジャッキー・ケンじゃなくて、ジャッキー・チェンなんだけどな、と思いつつ、おもしろいのでそのままにしている。あ、もしかして、「ジャッキー拳」という、新たな拳法のつもり?