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オンデザイン@いまどきの仕事

2010-03-26

ヨコハマアパートメント

ヨコハマアパートメント


いわゆる○○、と括られてしまうような事実に

そういえば△△かも、という可能性をみることで

とんでもなく小さいけれど、

唯一そこにしかない雰囲気を掴まえた空間が現れる瞬間がある。

そして、さらにその空間が、

ある状況や現代性、生活と呼応して、小さな世界とまで感じられる場合がある。


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ヨコハマアパートメントは、

いわゆる木造賃貸アパートを想起させる条件のもとスタートしたが、

「才能あふれる若いアーティストに、展示と作業、居住の場所を提供したい」という強い意志を持ったお施主様の心意気に後押しされ、家族ではない4人のための、制作と生活の場、という要望に変容し、最終的には、4人だけではなくご近所さんにとっても生活の一部となるような場、と目標が昇華していった。


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敷地は横浜市の防災まちづくり対象地域に指定されるほど、道が狭く、見通しも悪い場所だが、だからこそ、「都市」や「街」とはちがう、「近所」としかいい得ない概念が非常に機能している場所でもある。



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私たちは、展示や作業ができる「広場」と居住できる「小屋」に加えて、既にそこにある「角度のふれた近所」や「狭い道」もプログラムとして意識し、3角形と階段という操作によって、そこに居る、4人やご近所さんが無数の距離感を感じられるような空間を目指して設計を進めた。


そして、1階を近所にも開かれた天井高5Mの半外部広場、

そこから各々の専用階段をぐるっと回って、高くて明るい2階の居住小屋に出るという木賃の常識を超えた構成を得た。


「乱雑だけど、どこか楽しげで、開放感がある」

ヨコハマアパートメントは、小さいけれど、宇宙のように無限で動的な、ある世界のかたちである。