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オンデザイン@いまどきの仕事

2010-04-04

「六本木農園」土塗り後グランドオープン(2009/08/20〜)

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「六本木農園 本オープン」


6週に渡る土塗りワークショップを経て、夏の終わりに

ようやく目指していた姿となりました。




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地下のカウンターの様子です。

地下は床壁天井全てを土で仕上げているので、

まさに「土の中」。

地層の断面をイメージした棚と、久住有生左官による古代遺跡の石積みのような

大きな壁で構成されています。


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地下の個室です。

テーブルは家具プロジェクト「DAIK」プロダクトの1つ、FRPグレーチングテーブルです。

天板が半透明のため光も影も床に落ちていく表情豊かなテーブルです。

また、六本木農園の照明計画は岡安泉さんにお願いしておりまして、

この部屋のシャンデリアは器具設計もしていただいております。

20本の光るアクリル柱が地中の根をイメージさせています。


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地下にはもう一つ個室があり、

こちらには画家の浅井裕介さんによる壁画があります。

土壁、天井をキャンバスに、そして画材にも土を使って描かれています。

ここには隣室とは異なる時間が流れているかのような不思議な空気感があります。


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1階ホール客席です。

無機質だった空間も最終的にテーブル高さ(床から700mm)

まではテーブルも含めて全て土、

それより上は白漆喰で仕上げられています。

ここでは+700mmの高さが新しい「地面」となります。

またその地面を自然光に限りなく近い照明が照らすことで、

そこに置かれる料理や食材は、最も自然な見え方となります。


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1階エントランスです。

職人さんによる全国の土を地層として表現した

版築の壁が大変印象的です。

全国の野菜が集まるところに全国の土が集まっていることは

ある意味必然で、それがお店の顔になっています。


言い換えればここでは他のレストランにはない、

作り手(土塗り)や使い手(農家)の互いの距離の近さが、

土を用いることで実現しています。


ぜひみなさんにそれを感じて頂きたいので、

一度お店に足を運んで頂ければと思います。


六本木農園HPはこちら


ハラサキ

2010-04-02

土塗りワークショップ(2009/07/01〜08/12)

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(前回の続き)


躯体むき出しで廃墟のようにも見える状態でオープンした六本木農園は、

農家から届く野菜たちが最も自然に捉えられる空間である必要がありました。

そこで「農家にとって土が財産である」という言葉から、床壁天井に

土を塗って仕上げることを考え、久住有生左官にその施工を依頼しました。


さらに、工事前に検討を進めていく中で、左官職人だけでなく、東京に出てきている

農家のこせがれを含めた一般の希望者を募り、ワークショップ形式で塗ることになりました。



7月頭より土塗り左官工事が始まり、平日は左官職人の手によって、週末は職人指導のもと

一般向けに土塗りワークショップを行い、地階から仕上げが進んでいきました。


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久住さんより直接指導中。とてもあざやかなコテさばきでした。





同じ壁に何度も土が重ね塗りされていきます。

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職人さんによる版築工事。

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こちらはワークショップ中に撮ったビデオです。

ものすごい勢いで土が塗られていきます。

D


このワークショップ参加者は「壁主」と呼ばれています。

壁主のみなさんは、土を塗ってこの建物に自らの手による痕跡を残すことで、

普通の店舗では得ることのできない実体を伴った

ある種の共有感覚を得ることができたのではないか、と思っています。


(さらに続く。続きはこちら



ハラサキ

2010-04-01

土塗り前(〜2009/06/30)

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「六本木農園」

昨夏に完成しましたレストランの改修です。


約20年続いたフレンチレストランが抜け、

そこに農業実験レストランを作ることになりました。


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私たちはまず、以前の装飾を全て取り払い、

それどころかほとんど躯体むき出しの状態までそぎ落とした状態で

プレオープンすることを提案しました。

それにはある大きな理由があったのです。


(次回に続く。続きはこちら



ハラサキ