【レビュー】後藤真希「SCANDALOUS」 (アルバム「愛言葉（VOICE）」収録曲) - ハロプロ関連楽曲レビュー・音楽系狼おっさん ◆.hH8Qu82zU

作詞:Emyli、下地悠
作曲:Emyli、横野康平
編曲:TRACKBUMP

【レビュー】

ズバリこの曲は音楽リスニング向きで聴けるでしょう。
ダレ場一切なしの3分半。

まずはトラックから見ていこ。
まず、基本リズムのバスドラ系の音＆ハンドクラップ音に注目だ。
バスドラっていうのはドラマーが足でドン！ドン！って鳴らしてる音ね。
ハンドクラップは手拍子だな。

それでドン！パン！ド！ド！パン！みたいになってるのが基礎的な土台になってるんだけど
クラップのパン！が非常に強いアクセントになっていて強調されてる。
聴き手はこのドン！パン！ド！ド！パン！だけでリズムテンポを取りたくなるはず。

その基礎的な土台の上にいろんなサンプリング音やら
シンセ音やらなんやらかんやらが装飾されているのだけど
それらもアクセントを意識した音で徹底されていて
バックトラックからは和音コードやメロディー感は殆ど感じず
とことんアクセントビートで聴かせるダンスチューンといった趣きになっている。

別にこれって特に変わった事をしているって訳ではないのだけど
このトラックとても丁寧な仕事っぷりという印象を持った。
その辺りは人それぞれの感じ方によるかもしれないけど…

４つ打ちハウスでも無いしブレイクビーツでもないしどういうんだろな？
歌ものガラージ・ハウスって言うの？
もう俺おっさんだからその変の１００以上ある打ち込み系の
細かいジャンルって訳わかんないんだよねｗ

とにかくこのクラップ音を強拍、
クラップとクラップの合間を弱拍って感じでリズムテンポを感じ取ってみてくれ。
その基本的なリズムに色んなバックトラック装飾系音のアクセントが絡んで
全然単調じゃないビートが展開される。

編曲担当のTRACKBUMPって人は無名系の人っぽいんだけど、
忙しくない分丁寧な仕事が出来たのかな？って印象。
実情はもちろんよくわからない。

バックトラック話はこの辺にして話はコーラスに移るがこれもいい感じでアクセントついてる。
サビ前の「Hey yeah！」の部分と後、
「S-C-A-N-D-A-L-O-U-S！〜」からはじまる間奏全体ね。

アクセントを意識して聴けば「確かにこれはいけてるかも？」って感じになると思うよ〜。

それで主役の後藤真希のボーカルだがこれがまたサイコーにいい。
端的にいってかっこいい。気合も十分！
ファルセットをビシバシ使ってセクスィーな感覚。

難易度は高いというかこの曲は生歌は無理。
ダンスしながらなんてとてもじゃないが無理無理。
ダンス無しでも無理。

ファルセット部分って歌声が絶対パワーダウンするし
安定して出せる類のものではないし難しすぎる。
レコーディングだからこそ出来るのであってこの曲はＣＤリスニング向き。

そもそもこのブログは音楽リスニング向きのトラックに特化して取り上げているので
こうして聴けると思った曲を取り上げている訳ですね。

最後にまとめると一番のポイントはムダがなくてダレ場がない曲であるという事。
基礎ビート＆絡み合う装飾系ビートの良い絡み具合。
さらにアクセント重視のコーラス（ラップ）に
かっこいい筋を通したかのようなごっちんボーカルが乗っかりめちゃめちゃ聴けるぜって感じ。

ポイントを押さえれば集中力が落ちないまま
最後までリスニングできると思うけどいかがですかね。