思考がだだ漏れなのかなって

思うようになりました。武田邦彦さんのことです。


人間も自然もCO2に恩がある -- 武田邦彦 (中部大学)
http://takedanet.com/2009/10/post_0f3a.html


これはとてもおもしろい記事で、人間は CO2 に感謝しなければならない、との主張が書いてあります。その理由が楽しくて、最初、地球大気には CO2 が多く含まれていた。そのおかげで石炭や石油が存在している。それだけでなく、我々が呼吸している酸素も CO2 からうまれた。鉄は酸化鉄の形で存在しているから利用しやすいのであって、それは酸素のおかげ、ひいては CO2 のおかげだと、とにかく炭素か酸素が含まれていたらそれはすべて CO2 のおかげなのです。この世の多くのものは CO2 のおかげで存在している。


まあ、言ってみれば、


郵便ポストが赤いのも
(あの赤は酸化鉄じゃないかな?だから、酸素→CO2) 、
電信柱が高いのも
(セメント→炭酸カルシウム→CO2)、
みんな CO2 のせいなんです


みなさんも CO2 に感謝するように。あなたが楽しく生きていられるのも全て CO2 のおかげなのですよ!


で、


かくして,人間の活動で古生代のように,現在のCO2の15倍,つまり0.5%から1.0%まで増やせば,この地上はさぞかし生物が繁栄した頃の楽園になるだろう。


と記事を結んでいらっしゃいます。えーっと、私は二酸化炭素が 1 % もあるような大気中で生活するのはいやです。二酸化炭素には毒性があるから。


wikipedia:二酸化炭素 を見てみると、3%~4% で頭痛やめまい、7% で死に至るとのこと。まあ、古生代の生物は大丈夫なのかも知れませんが、人間が生きているのは現代ですからね。1 % だと短期的には大丈夫でしょうが、そんな濃度の中で一生を過ごすのは…


もしかして、武田さんは 1% 濃度の CO2 が大丈夫なのでしょうか?ていうか、古生代生まれ?


また,温暖化を脅威だと考える人の中には,「CO2は水銀のような毒物だ」と言う人がいるが,これは全く間違っている。空気中の酸素が無くなれば別だが,CO2自体は人体に体して「毒物」ではない.科学的なことは正確に表現しなければならない.


私は "温暖化を脅威だと考える人"で,"「CO2は水銀のような毒物だ」と言う人" を見たことがありません。地球温暖化でそこまで CO2 濃度が上昇するようなことはだれも想定していないからです。


でも、1% とかになるとね。


武田さんのブログにおいては、いろんな記事でたっぷりツッコミどころが見られます。脳内に浮かんだ言葉がそのままなんのフィルターにもかからずに文字として出てきているのだと想像しています。