これから述べることは、熱心なファンの間ではすでに指摘されていることかもしれないが、その時はご了承ください。
15年位前、「スラムダンク」(井上雄彦)の各キャラクターの獲得得点を表にして調べたことがある。その時、翔陽戦における三井寿の得点に矛盾があることに気付いた。第96話(JUMP COMICS第11巻,127P)で三井は「20得点(うち3P15点)」と記載されているが、私の調べた限りでは三井の得点は「17得点(うち3P12点)」であった。
*湘北対翔陽戦の詳細は次のサイトにUPしてあります。
スラムダンク資料集 主要試合得点表 湘北対翔陽戦
http://www.geocities.jp/ono_gene/omake/sd-d1.htm
A・後半、残り時間10分の時点で誰が得点したのか不明な点が12点分ある。
B・第93話(JUMP COMICS第11巻,71P) 三井と長谷川の会話
三井「俺が前半で何点とったかわかってんのか」。長谷川「5点だ。それで終わりだ」
C・流川の個人技などで6点追加。詳細は不明(流川が何点とったのか。流川以外に誰か得点したのか)。第93話(JP=JUMP COMICS第11巻,80P)
D・長谷川、三井にファール。三井、3連続フリースロー(三井8得点目。但し、Bの長谷川のセリフが正しかった場合)。
三井、3P成功。長谷川「11点め。くっ」。第94話(JC第11巻,97P)
三井、3P成功(14点目)。第94話(JC第11巻,105P)
E・三井、3P成功(17得点目)。第95話(JC第11巻,114P)
観客のセリフ「4本連続3P」。*?実際は3本連続成功のはず。
F・三井退場。前述の第96話(JUMP COMICS第11巻,127P)。三井「20得点(うち3P15点)」と解説にあり。
もし、B・Dでの長谷川のセリフが正しいのなら、三井の得点は17点(うち3P12点)となる。
三井の得点が20点の場合
a.Bの時点で既に8点とっていたケース
(1)三井が前半で8点とっていたなら、長谷川のセリフ「5点だ。それで終わりだ」は間違い。Eの観客のセリフ「4本連続3P」もまちがい。
(2)Aの時点で三井が3Pを決めたのなら、Bの長谷川のセリフ「5点だ。それで終わりだ」は矛盾。前半は5点におさえても、この時点で8点とられている。Dの長谷川のセリフ「11点め。くっ」も間違い(既に14点目となる)。
b.三井がCの時点で3Pを決めたケース
Dの長谷川のセリフは間違い(既に14点目となる)。但し、長谷川の厳しいマークでフラフラになっていた三井がこの時点で3Pを決めたとは考えられない。
三井の最終得点が20得点だとすると、長谷川が三井の得点を勘違いしていたことになり、長谷川と三井のやり取りが喜劇的なものになってしまう。
おそらくは作者がEの時点で勘違いして、観客に「4本連続3P」と喋らせてしまったために3点分の誤差が生じたものと推察される。
- 作者: 井上雄彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1991/02/01
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 49回
- この商品を含むブログ (135件) を見る
SLAM DUNK(スラムダンク) 完全版 全24巻・全巻セット (ジャンプコミックスデラックス)
- 作者: 井上雄彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/04/25
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 282回
- この商品を含むブログ (180件) を見る
<スラムダンク関連の記事>
○「アストロ球団」と「スラムダンク」の共通点
○「スラムダンク」全国大会ベスト8を推測する
○スラムダンクの優勝校の推理、「邪馬台国論争」みたいになってるね