トランプかヒラリーかという選択もまた、ソビエト共産党政権かロシア帝国かという選択に似ているというお話


橋下徹を支持するかしないかは、ソビエト共産党政権とロシア帝国、どちらを支持するかという選択に似ているというお話


4年前、橋下徹を支持する人は「ロシア帝国が継続するよりは、ソビエト共産党政権が誕生する方がいい」と考える人。
橋下徹を支持しない人は「ソビエト共産党政権が誕生するくらいなら、まだロシア帝国が継続した方がましだ」と考えている人、といった主旨の記事を書いた。
4年たってアメリカも日本と同じような状況に陥ってしまったようである。


これは、社会主義政権を支持するかしないかといった意味ではない。
現状がなにも変革されずに継続するよりは、一か八か大きな変革がおきることに賭けるか。
変革がおきたとしても、それがソビエト共産党独裁政権だったり、橋下徹やトランプが権力を手にすることでは意味がない。ソビエト共産党橋下徹、トランプが権力を手にして変革が行われても、現状よりもっとひどい状態になるだけだと考えているかといった意味である。


現状に大きな不満や閉塞感を感じ、なにも変わらない現実がこのままずっと続いていくのなら、強力なリーダーシップを発揮しそうな指導者に大きな変革をおこなって欲しい。
その結果、状況が今より酷い状態になってもかまわない。それ以前に、自分が今置かれている状態が最悪の状況なのだから、自分自身はこれ以上悪い状況になるはずがない、そう考える人が数多く存在する事態になってしまっているのだろう。


第二次大戦前、ヒットラーナチスに期待し、彼らに権力を与えたドイツ国民も同じような気持ちだったのだろうし、十年ちかく前、赤木智弘氏が「丸山眞男を引っぱたきたい。希望は戦争。」と言い放ったのも似たような考えだったのだろうし、橋下徹や維新勢力が持て囃されたのも同じような理由だったのかもしれない。
(最近では小池新党に期待する人が増えているようである。)


現状に閉塞感を感じている人を1人でも減らすこと。
社会に対して不公平さ、不公正さを感じている人を1人でも減らすこと。
これらに成功しなければ、トランプのような人物が現状を変革するリーダーとして期待される状況はなくならないだろう。