「東大新入生の3割は自民党支持、4割が支持政党なし。」


ツイッター上で、タイトルにしたツイートをみかけた。
なにかのアンケート調査の結果らしい。
このアンケートが事実だとしたら、きわめて無難なアンケート結果だと思う。


自民党の支持率が5割を超えるか、支持政党なしより自民党の支持率のほうが高かったのなら、「東大新入生の政治意識は大丈夫か?」と思う。
自民党の支持者より支持政党なしのほうが多いということは、まともな民主主義政党があれば、その政党が自民党より高い支持をえる可能性があるので、まだ救いがある。


日本には政権担当能力のあるまともな民主主義政党が1つもない。
自民党は愚劣な政党だが、とりあえず政権担当能力だけはある。
既存の政党の中から与党を1つ選ぶとなると、自民党を選ぶ人が1番多くなるのは仕方がない。


ただ、自民党が多くの国民の信頼を失い、支持率が1桁にまで落ち込むことになれば、政権を任せられる政党が1つもないという状況に陥り、かなり高い確率で、第2次大戦前のドイツと同じような状態になるだろう。
国民の間で英雄待望論、救世主待望論が沸き起こっても、ヒットラーのような独裁者がうみさだれる可能性が高い。


自民党がやりたい放題の政治を行う」か、「自民党が国民の信頼をなくし、政党政治・議会政治が機能しなくなる」か。
日本の政治が、この2つの不毛な選択肢しかないという状況はこれからも続くだろう。


「戦後の民主主義はもう詰んでいる。」
では、どうすべきか? と言っても有効な対処法はない。
これは、政治制度の問題ではなく、国民・政治家たちの政治意識・政治レベルの問題だから。