町田のCafe中野屋にて、今年最高のパフェを食べた。

店の存在は知っていたが、勝手に和風のメニューしかないと思い込んでいたために行く機会のなかったCafe中野屋。とんでもない極上の創作パフェを出すお店だということが分かり、実際に食べて納得した。今の気分は、「週1で通いたい」、である。
しかしなんというか、ここのパフェについて語るのは畏れ多い気もしている。このお店の店長の森さんのパフェ(スイーツ)に関する想いが熱いのと、プロならではの視点、アイデア、技術に圧倒されてしまうのだ。なので多少遠慮がちに今日は感想を書きたいと思う。(なんか間違ってること書いてたら誰か指摘してください。)

http://www.cafenakanoya.com/Sweets.html
↑Cafe中野屋さんのスイーツに関するこだわりの文章をぜひ読んでみてください。



さて、今日のパフェ。





横から、層。




夕張メロンの濃厚グラニテとアイスの淡雪仕立て、非加熱メロンマルメラータ入りパフェ(Cafe中野屋)1000円
完食時間:20分
見た目の美しさ ☆☆☆☆
一貫性 ☆☆☆☆
おいしさ ☆☆☆☆☆
コスパ ☆☆☆☆☆
独創性 ☆☆☆☆☆
興奮度(ふるえ)☆☆☆☆
総合 4.5


構成:第1層はかき氷、練乳。第2層は夕張メロンの濃厚グラニテ、夕張メロンのアイス、非加熱メロンマルメラータ、フィアンティーヌ。第3層はカスタードクリーム(?)、ミルクのババロア(?)、メロン果実。


まずは店長のこのパフェに関する説明をどうぞ。


夕張メロンの濃厚グラニテとアイスの淡雪仕立て、非加熱メロンマルメラータ入りパフェ が明日より始まります。
昨年はメロンでマルメラータ、すなわちジャム状のメロンを作る際に一部を加熱する必要があり、フレッシュ感が損なわれ、若干ですが加熱したメロン特有の瓜のような味と苦みが気になりました。
人工香料に頼れば問題ないのでしょうが、料理もスイーツも全て、手作りにこだわりたいので工夫と勉強で乗り越えます。
今年は非加熱でマルメラータを作り、とろみをつけることにより余韻を長く感じる事が出来ました。
おそらく、今回はメロンよりさらにメロンを感じる仕上がりになっています。

最後に少量のかき氷を掛ける事でビニールハウスのような効果で中のアイスが溶けず、グラニテはシャリシャリ、フィアンティーヌはサクサク!』
(Cafe中野屋のブログ、2012年7月14日更新の記事より。(改行を無視して引用しました)http://www.cafenakanoya.com/Blog.html



所感:第2層が抜群にうまい、ここで震えた。メロンを3種類の食感で表現、そのすべてが尋常でなく美味。かき氷という序章を経た後で食べるメロンのグラニテは濃厚さが際立つ。マルメラータはねっとりとした感触で、確かに風味が長く残る。メロンのアイスは果実の粒が入っていた。色合いがバニラアイスかと思ったが、メロンアイスだった。それぞれ大した量じゃないし、他のパフェに使いまわしているとも思えないのに、わざわざこんなに手間をかけて作るかー。
フィアンティーヌのサクサクとした食感はもちろん、その量も適切だと思う。あまり多いとうるさい気がしてしまう。
第3層のところがぼくには理解しきれなかったのだが、濃厚なミルクのババロア(?)が入っていて、その下にメロン果実。これは夕張メロンではない。正直、ここのメロンはそんなにおいしくなかった。濃厚な味のババロア(?)のあとにきて、メロンの甘味を感じにくくなってしまうのではないかという疑問も湧いた。
たとえばタカノや果実園といったフルーツ系パフェの大御所だと、フルーツのパフェの構成は基本的にフルーツ→バニラアイス→フルーツという構成で、第2層の味を薄めにすることが多いように思われる。その点では、今日のパフェはいままでに食べたことのない構成だった。自分だったらバニラアイスを入れるだろうところで、そうではない選択をした意図を聞いてみたい。(これはもう将棋の感想戦みたいなものである。)
それはともかく、第2層の熱の入りようは異常と言ってもよく、パフェへの愛を感じずにはいられない。それでいて1000円という価格は信じられない安さ。(2000円という価格だったら、一体どんなすごいパフェになってしまうのだろう。)



まだまだパフェはたくさんある。秋のメニューも食べなくてはならない。近いうちにまた足を運ぶことになりそう。中野屋のブログもパフェへのこだわりや工夫が記されていて面白いから過去分も読まねば。