5月6日 吉田にて

宇和島で同級生を見送り、吉田「国安の郷」にゆく
今はむかし、吉田藩3万石は伊達家の陣屋町だった
葦のしげる湿地帯は、まわりの山を切り取り埋め立てた
それも1年半で整地したそうな、士農工商すべての人の結晶だろう
ニュータウンは国安川、横堀が造営され360年まえの街並みは
綺麗でさぞかし賑わったのだろう
初代藩主宗純は独眼竜政宗の孫で、秋祭りを豪華絢爛に催した
伊達男の血を引く殿様が自らお祭りをプロデュースしたのではないか?
「国安の郷」のお祭り広場には町内に現存する当時の建物を復元している
庭には、吉田の俳人、「井上土筆」の句碑がある
虹かけて年立ち返る陣屋町
午後から地元の同級生や有力者と執筆中の本について懇談した
やはり地元からの情報は大切で、小書の至らぬ点が多々みつかった
しかし今の吉田は火の消えた街で昔の面影はない
故郷は遠くにありて想うものか…センチメンタルジャニーである

二句
なつかしや蛙むかえる陣屋町郷さびれツツジにかくれ鬼瓦