オチビサン (2)/安野モヨコ

オチビサン2巻

オチビサン2巻

相変わらずお見事。色がなんかもうすごくて、1巻よりパワーアップしてる。紙からわーっと匂い立つ感じ。
この夏はなんか、フジとかその他いろいろ、街以外の景色をちゃんと見ることが多かったので、この作品の「色」で実際の自然を見たときの感じを思い出して、すごい技術だなあと思った。湿気がフィルターになって色がぼやける感じとか、この上なく日本の風景だなあって。
でも、作品としてのすごさを改めてかみ締めつつも、やっぱりなんか、まだ30代なのに鎌倉でのんびり、1週間にこれだけ描いている漫画家、って、それはそれで楽しいだろうけど、ずっとそのままでいくのかなあ、と同世代としてなんだか納得がいかない部分がどうしてもあります。今ちょうど「ハッピーマニア」を新装版で再発しているから余計に、楽隠居って柄なのかなあ、それで幸せなのかなあ、って。