鈴の音は抱いた体の 腫れた傷だけを癒そうぞ

日帰りで京都に行った理由はいろいろ、こまごまあれども、要するに鳳舞という北区にある中華料理店に行きたかったからだ。
そのお店にくるり岸田繁矢野顕子を連れて行ったときの話を何度か聞いて憧れが募っていたんだけれども、今年の2月にリリースされたくるりのシングル「三日月」の pv を観て一気に熱が高まった。

来月、音博で一年ぶりに京都に行くので、そのときに行きたいな…と場所などを調べてみると、なんと今月いっぱいで閉店してしまうということが判明。慌てたわたしは、閉店1週間前の日曜に無理やり足を運んだという次第。
話は飛ぶけど、わたしの父は京都の下京区出身で、本籍は未だに京都にある。だからわたしも結婚するまで本籍地は京都で、その話をすると、住んだこともないのに「京都出身」だと誤解されやすかったりしていた。
近しい親戚はもう残っていないのに、父が籍も、お墓も京都に置いたままにしていたのは多分、いつかは京都に帰りたいと思っているからなんだとわたしは勝手に思っていて。そんな父がこの夏入院して、いろいろ物思うところがあり、そんなこともあって勢いがついたのかもしれない。まあともあれ、ひとりで京都行くのは実に実に久しぶりでした。
そして2週前、父のいる病院へ向かう道すがら携帯を落としてしまい、ヤケになってサイバーショット携帯を買ったばかりだったので、試し撮りとばかりに途中途中でちょこちょこ写真撮りつつ歩き回った次第です。

京都タワーを気にするようになったのってくるりのベスト以降だなあ。206番のバス乗り場から。朝のうちは空がすごくきれいだった。

百万遍まで行って進々堂で朝食。その後、金平糖を買いながら出町柳まで徒歩。飛び石んところを見るといつもなぜだかきゅーんてなる。

叡電一乗寺へ。比叡山まで行くやつだったので社内はものすごい登山客率。でも一番好きなデザインの車両ではなかった…。

むしやしないで自宅用の焼き菓子を買う。お茶してもいいかな、とも思ったんだけど、お昼にお腹が空かないと切ないので自粛。

お店出たところのベンチに灰皿があってかわいかった。その後恵文社にも寄る。

戻るときに駅んところから。京都ってホントに四方が山なのよねえ。

元田中で降りたところで一番好きなデザインの叡電が停車していた。慌てて撮ったけど写りが小さい…。
北大路ターミナルまでバスに乗り、開店時間に合わせて鳳舞へ。着いてみたらもんっのすごい人だった。13席しかない店なのに待ち21組目の札をもらって呆然。一人で来ているのはわたしひとり。ああ、久々にやってしまった…。

お庭でひたすら待つ。池には鯉がいっぱい。

灯篭とかあって、茶室っぽい建物もある。見ていて飽きない…けど、蚊にはたくさん喰われる。

席に案内されたのは13時半すぎ。お店構えは pv で見たとおり。床もかわいい。

チャーシュー麺がむちゃくちゃおいしかった! 麺がまっすぐで細くて硬くて…なんか食べたことのない食感。スープは鶏がらなんだろうか、ものすごく透き通ってて金色で、青ねぎとマッチしてふわーって甘みがあって。我慢できずに全部飲んでしまったよ、ごめんデブで。緑茶もおいしかった。

憧れのシュウマイ。なんと小指の爪くらいのレンコンのかけらがごろごろ入っていて、肉シャキ肉肉シャキ肉…みたいな不思議な噛み応えが絶妙だった。ああ、ホントにおいしかったんだ…来られてよかった、けど、もっと早くに来ていたら、もっと何回もこれ食べられたんだなーと残念な気持ちに。
人いっぱいだったから、恥ずかしくてお店構えは撮れず。食べ終わってお店を出ると、もう入り口のところの門みたいなのを閉めてる音が聞こえた。多分、14時前で売り切れだったんだと思う。

北大路に戻る途中、商店街のアーケードに釣る下がっていた鳥。なぜ?
その後バスで四条河原町に移動。

ところで、京都では景観を崩さないためにマクドの看板が臙脂色、っていうのは有名ですが、今回はやけミスドが目に付いた。最近増えたのかしら?
ミナに寄ってでれでれしたり、錦で夫のお土産にはもを買ったり、街中に戻ってぐるぐるしてた。

京都はこの日地蔵盆で、町内ごとにテント建てて、子供がたくさん集まっていた。高瀬川沿いに歩いてたら、なにやらステージができてて歌ったり踊ったり。そしてサイバーショット携帯は途中で電池切れ。わたしも体力の限界を感じて映画館へ逃げ込み、日が暮れた頃、地下鉄で駅に戻って東京まで帰ってきたのでした。
写真は何か、途中から色がおかしくなっているので、設定をいじってしまったよーな気がする。あとで確認しておこう。つか、こんな無頓着な人間にサイバーショット携帯なんて、本当に必要だったのかしらね…。