レバレッジ勉強法 / 本田直之
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2007/09/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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プログラマ,エンジニアといった人種は,概してある狭い範囲での知識は豊富,かつルールには強いという特質があるように思います.また,この人種は,概して年収などお金には興味がないと言う人も多いように思います.カッコつけてそう言ってるだけかもしれませんが...確かにプログラムを書いたり何かをクリエイトしているだけで幸せを感じることはあります.プログラムを自由に書ける環境であれば,給料なんてかんけねーというプログラマも多いです.
でも僕は,お金もとても大事だとすなおに思います.
何がいいたいのかと言いますと,自分の今の仕事の範疇だけの知識や勉強だけで,経済的に豊かな生活を手に入れられますか?ということです.これはもちろんプログラマに限った話ではないです.
本書を読んでも,別にプログラマとしてスキルがあがるわけでもなんでもないのですが,もう一段階メタな視点から,自分のスキルアップまたは年収アップのヒントが得られると思います.
例えが正しいかわかりませんが,今はJAVAが書ければ,まあ食っていくのは困らないでしょう.でもJAVAがいつまで自分にリターンをもたらしてくれるのか,また次は何に投資すればいいんだろ?Rubyかな?などは考えておかないといけませんし,そして常に先行投資(勉強)していかなくてはいけません.終電までがむしゃらに日々の仕事をこなしていてばダメなんです.なぁ〜んていうような考え方は,JAVAの知識よりもよっぽど重要だと,僕は思います.
本田直之氏の書籍は,全て読んでいますが,共通する考え方「レバレッジを効かす,DMWL:Doing more with less」はあらゆることに適応できます.知っておくと得する(知らないと間違いなく大損する)考え方だと思います.
ちょっと勉強本の話からそれちゃいましたが,DMWLに基づいた勉強本としての本書もとても良書だと思います.
メモ
- 投資アイテム選びの7つのポイント
- どんな自分になりたいか
- 自分の性格に合っているか
- 継続的にリターンが取れるか(語学,金融,IT)
- 勉強をするのは嫌だが,知らないともっと損をしないか(マーケット,税金,法律,保険)
- まだ人がやっていない希少性があるか
- 実情を知っているか
- 時流に合っているか
- フロー型人生 → ストック型人生
- パッシブ思考 → アクティブ思考
- 「なんとなく,やったほうがいい」「この本,読んでおいたほうがいいだろうな」「これも知っておいたほうがいい」という考えもパッシブ思考
- 情報を選ぶ際は,「良いもの」でなく,「自分に必要なもの」だけ
- 多くの選択肢から勉強の目的を徹底的にフォーカスする
- ROIを無視した勉強は害になる
- 「英語を勉強することのROIは,自分の場合,何パーセントか?」
- 家計簿をつけるという勉強
- 合格体験記(先人の智恵)を徹底して読み,勉強の仕組みをつくる
- 貯金は天引き,勉強時間も天引き
- 勉強する前に過去問を解き,戦略/仮説をたてる
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