長距離ランナーのトレーニング事情

徳本一善選手が日清食品陸上部を退職した。
彼は私の3学年上で高校時代から全国トップクラスのランナーだった。彼の活躍ぶりと見た目のカッコ良さに中学生の私にとって憧れの存在だった。
法政大に入ってからも学生の頂点に君臨し、また奇抜なファッション、言動で世間から注目を浴びた。陸上界ではオークリーマニアのパイオニアであろう。いまでは多くの選手が着用しているオークリー(サングラス)であるが、彼の時代では稀。非常に目立っていたし、似合うのだ。

そして日清食品に入社後も5000mで日本選手権2連覇など、持ち前のスピードを発揮。しかし陸上選手にとって切り離せない故障地獄が待っていた。長年苦しまれていたと思う。マラソンへの転向もうまくいかず、今年のびわ湖マラソンをエリートランナー最後のレースと位置づけ本番を迎えた。直前に風邪と気管支炎を発症。これは走るものならわかるが、致命的。呼吸が苦しく思うように走れない。
結果は自己ベストではあるが2時間15分5秒。本人は今後へ可能性を感じていた。俺はテレビで観戦していたが、遅れていく徳本選手を見て歯がゆかった。こんなもんじゃないのに、もっと速いのに。今年は姫路城ロードレースを久しぶりに制するなど好調が続いていた。
-日清食品陸上部HPより
しかし彼は探求を惜しまない。練習法はもちろん、ファッションもそう。マラソンにいたってはまだまだこれからである。
先日ご本人のブログで株式会社モンテローザに所属することを発表された。陸上部に入るわけではないらしい。しかし場は整った。大学の陸上部コーチも大変だろうが今後の更なる飛躍に俺は期待している。

そして本題だが、常に陸上界の先端をいっていた徳本選手、しかしハートレートトレーニングをようやく取り入れて練習をしているっていうじゃない。いくらなんでも遅すぎるよ。実業団での弊害があったのかもしれないけど、そりゃないっしょ。俺でも2年前からやっているのだ。存在を知らなかったわけではない。ブログでも前から触れてはいたし。

トップランナーハートレートを取り入れているのはトレラン界だと鏑木、石川、キリアンなどほとんどの選手。陸上界はなぜか少ない印象。
いま大注目されている藤原新選手はいち早く取り入れてた。今ではSUUNTOで記録した情報をネット(Facebook)で公開するほどだ。これは本当に素晴らしいこと。選手の皆さんは参考にしてほしいと思う。徳本選手も練習結果等を公開していく予定だとか。一歩遅い。
藤原選手は以前はPOLAR社を使っていたが去年の途中からSUUNTOに変更している。その辺の変化を見るのもおもしろい。ちなみに徳本選手もSUUNTOである。

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