昨夜の映画たち

昨日は睡眠時間を削り(普段は5時間ちょいだが、3時間に)映画鑑賞に耽った。

まず一本目はwowow録画の
武士の家計簿森田芳光監督の2010年話題作。

武士の家計簿(初回限定生産2枚組) [DVD]

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元々私はこの映画に全く興味を持っていませんでした。主演の彼の演技と顔がマジ好きではないからです。しかし森田監督が亡くなられた今、追悼の意を込め考えを改めまして、録画し観るに至ったのです。
話は江戸時代にある算盤バカの侍がおったと。算盤こそすべてじゃ!っていう家系で主人公は家の家計簿までつけだし借金だらけなのが分かると、家財一切売り払ってまで家計を立て直すお話。
悪意はござらんが、感想はひどい映画だったのひと言。なんでここまで安っぽいのか。テレビドラマかと思いやした。役者、美術、メイク、音楽が特にカスカス。テンポもめちゃくちゃ。ラストあたりのおんぶシーンはコントのよう。笑えないけど。
一番ひどいのは算盤シーン。出てくる皆さん算盤の達人なのだが、ものすっごい打つのが遅いのだ。正確に打ってますよ〜な態でやってるのか知らんが、経験者から言わせてもらうが、早く打っても遅く打っても達人なら正確さに違いはでませんよ?
間抜け

森田監督の『家族ゲーム』は最高です!

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2本目は気を取り直してレンタルBlu-ray
猿の惑星:創世記(ジェネシス)
監督は大抜擢のルパート・ワイアット氏。知らんぞー。
主演はCG猿とジャームズ・フランコ

感想ですが、この内容で100分?素晴らしい!日本映画見習え!
とにかく見所は猿たちの暴れっぷりとフランコ博士の暴走実験。はっきり言って現実社会でこれやられた日にゃとんでもない事件です!てかマジな話、これが空想世界にならないのが現実社会ですから。猿の実験→人体実験なんて簡単にやっちゃう国ですよアメリカって。そんなアメリカがこの映画を作ったのは大きな意味があると思う。
怖いですよ、猿!でももっと怖いのは人間なんだっていう。薬で頭が良くなる、それ最高じゃん!って素直に思える?やっちゃうだよね、人間は。金のために。
ラストで猿は博士に育てられるより猿たちとの共存と自然の中での生活を選びますが、それは良かったとフランコ博士も笑顔で別れを告げる。
おいおい博士の異常な愛情よ、君の今後はとんでもない社会的制裁が待ってるよーって考えたらなかなかのラスト。
いい表情だ


3本目はまたwowow録画
桜田門外ノ変

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なにこの映画?感想なんてない。ほっとんど早送りですよ。
2010年の映画がこのレベルっていうお粗末さ。演技、撮影、セリフ、演出、一番ひどいのが照明ね。江戸時代に電光バレバレ室内じゃ見る気失せるっつーの!リアリティのない映像と演技が相まって史上最低の映画になった。しかし日本の時代劇もここまで落ちたか。家計簿が良く思えてくるわい。水戸藩が泣いてるぜ。
最後に言っとくと、井伊大老の首を切り落とした侍が取ったぞー!って頭を空に掲げる。それはいいけど、「すごいでしょこの頭と首の出来!リアルでしょー」と自慢したいかの如く何度も頭と首無し井伊大老を写す。まじうざい。一瞬の衝撃ってのを知らんのか。今日日そんな映像も珍しくないし嫌悪しか残さねえよ。

やっぱ消化目的だけの映画鑑賞は時間の無駄やな。