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June 01(Wed), 2005

ootomi2005-06-01

[][]AC:「国連暫定統治によるチェチェン平和提案」

カフカス基金・イスタンブール会議でのウマル・ハンビエフ発言

要旨

「われわれは、ロシアとチェチェンの間の平和を達成するために、国際社会の支援を求めている」

「チェチェンは国際的な暫定統治と復興とを必要としている。チェチェンの10年間の破壊を復興してこそ、ロシアの安全保障と国際信用は取り戻されるはずだ」「われわれは国連暫定統治の実施が、チェチェンを国際社会の民主的な一員にしてゆくと固く信じている。それはすべての勢力にとってよい」

記事について

チェチェン共和国イチケリアの大統領総代表ウマル・ハンビエフ氏は、2005年5月21日、イスタンブールで開かれた「カフカス基金」による第一回の国際シンポジウムで、以下のメッセージを発表した。ハンビエフ氏自身は、残念ながらトルコへの入国ができなかったために出席はできなかった。

本文

親愛なる皆さん、この歴史的な場へようこそ。

まず、わたしは何人もの政治家によってゆがめられてしまった用語、「国際テロリズム」についてとりあげたいと思います。彼らは赤い布にむかって突進する凶暴な雄牛のようなものです。

今日の世界に国際テロリズムというものが存在すること自体は否定できません。テロリズムは、世界に疫病のように散らばっています。こういう種類の重い病気は、単純な、インフルエンザに対するような処方ではどうにもできません。そんなやりかたを、ロシアはチェチェンに対して行っているのです。

チェチェン−ロシア戦争は、すでに25万人におよぶ罪のないチェチェンの市民の命を奪っています。また、40万人ものチェチェンの人々が、安住の地をもとめて世界に散っていますし、難民キャンプから虐殺の行われている地域へと追い返された人々がいることも、言うまでもありません。また、民主国家と呼ばれる国々の官僚たちが、難民たちに似たような処分をしていることについても、特にこの場で語ろうとは思いません。

それより、私たちはチェチェンでの出来事について語るしかありません。日々行われる爆撃や、拷問について。

人間の屠殺、性器への傷害行為、不具者を作り出そうとする試み、強制収容所、拷問、不当拘束、営利誘拐、数え切れない拷問の種類、そうしたロシア軍の犯罪者たちの蛮行は、皆さんには想像もつかないことでしょう。

およそ50カ所の強制収容所があり、4千人もの遺体があることを、誰もが知っていると思います。これが、チェチェンで起こっていることの最小限の表現です。世界中がこれを知りながら、無関心でありつづけています。

チェチェンでつづくジェノサイドへの無関心。国際的な人権団体や、伝統的な、民主国家のリーダーたちのアプローチは、問題解決には不十分です。やがて人々は、罪に共犯さえしはじめるでしょう。

チェチェンの70%の地域の人々が、栄養失調と、拷問と精神的トラウマに病んでいます。チェチェンの環境は、人間を健全に生活させることができません。爆撃が続き、生物化学兵器が使用されることによって、チェチェンの環境は完全に破壊されているのです。

チェチェン人の多くは結核その他の重病に病んでいます。このジェノサイドは、「対テロ作戦」という名の方でよく知られています。不具者たちのうち、9千人は子どもたちです。

これらの数字は、たった100万人の人口の国に起こったこととしては、空前のものです。国民投票、選挙、そういった子どもだましは、けっして平和には結びつきません。

チェチェンの人々が完全な独立を得るまで戦争が続くのだという、厳しい現実こそが理解されるべきです。チェチェンにおける平和は、「選挙ゲーム」ではなく、政治的対話によってのみ可能なのです。

チェチェンの独立への戦いは、数世紀にわたって続いています。ロシアの国際テロ批判はまったく根拠がないものですし、いずれ意味のないものになるでしょう。

チェチェン共和国イチケリアのアブドゥルハリム・サドゥラーエフ大統領およびその政府は、罪のない市民を戦争に巻き込むような戦術を強く批判します。ロシア側によるものであっても、一部の、捨て鉢になったチェチェン人によるものであっても。

チェチェンでのロシアのテロは、伝染病のようなもので、汚染はひろがりつつあります。ロシアの侵略者が日々行っている野蛮な拷問が、チェチェン人の復讐を挑発し、自己犠牲の美化につながっているのです。

ロシア軍の侵略者のチェチェンでの行動に目を背け、被害者となっているチェチェン人を非難するのは偽善的です。そんなことをすれば、人間的な歴史を、21世紀をもって終えることになるでしょう。

圧迫、虐待、罪の免除、偽善と国際社会の沈黙は、結局対立を激化させるばかりです。悪循環です。

われわれは、ロシアとチェチェンが、切り離せない関係にあることを理解しています。

ロシアの「死の部隊」による、チェチェン大統領マスハドフに対する野蛮な殺害は、ロシア政府が、戦争の状況を知的に切り開くことができないことを示しています。もう一方は平和のために手をさしのべていたのにもかかわらず。

その事実は、ロシアとチェチェンの間に平和を構築するために、国際社会が介入しなければならないことを、如実に物語っています。

私たちは、この種の問題について、国際社会が持つ経験に期待すると同時に、現在続いている戦争のための、包括的なプランを提示するつもりです。

軍事的な解決は、結局は解決にならないことがこの数百年の歴史のなかでわかっています。この紛争の背景は政治的なものなのです。

このプランは、双方にとっての利益を確保しています。最優先になるのは、戦争をとにかく停止すること。いまやロシアとチェチェン双方の利益と、国際社会の信用は、ともに失われつつあります。

戦争が明らかにしているのは、チェチェンがロシアにとどまることは最早できないということです。一方で、民主主義の世界に参入することは、急務です。

チェチェンは国際的な暫定統治と復興とを必要としています。チェチェンの10年間の破壊を復興してこそ、ロシアの安全保障と国際的な信用が取り戻されるはずです。

これが、この複雑な紛争、この世紀の戦争を終わらせる、唯一の道です。

われわれのプランは3つの段階からなります。

  1. 戦争の継続は許されるべきではないという、第三者による意志表示。
  2. そこに、チェチェン紛争は「国際テロリズム」であるというロシアの方針では解決できないことを明記する。
  3. チェチェンが、ロシア連邦内にとどまる可能性を明記する。
  4. チェチェン独立と、それに対するロシア側の思考は見直さなければならない。チェチェンは自国の安全と国益を自力で防衛できること、圧迫と植民地主義から自国を守る権利を持つことを明記する。
  5. われわれは、国連暫定統治の実行が、チェチェンを国際社会の民主的な一員にしてゆくと固く信じている。それはすべての勢力にとって、よい。
  6. EU加盟国と、アメリカをはじめとする国際社会が、以下のプランを実行するために、緊急に行動するよう、われわれは求める。

a)チェチェン戦争の継続が許されないものであること、および、チェチェン問題の重要度を引き上げることを、政策化する。

b)「チェチェン暫定国連統治をもとにした平和プラン」を検討する。

c)国連内部あるいはアメリカ合衆国において、このプランを実行する部局を設置する。

以上です。ご静聴に感謝します。

ウマル・ハンビエフ

アブドゥルハリム・サドゥラーエフ/チェチェン共和国イチケリア大統領総代表

http://www.kafkas.org.tr/absoluten/showarticle.php?articleID=1169

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