荒れ狂う暴力的民族主義

アムネスティ・インターナショナルが5月4日、"Russian Federation: Violent racism out of control"(「ロシア連邦:荒れ狂う暴力的民族主義」)という報告書を発表した。報告書によると、ロシアの民族差別主義団体によって、2005年には少なくとも28名が殺害、366名が襲撃されている。けれども、この数値は実情に比べればごく控え目なものであるとアムネスティは指摘する。公式調査によれば、現在ロシアに存在する約150の「過激主義組織」に関与するロシア人は5000人以上。彼らは排外主義的イデオロギーと暴力によって、彼らにとっての「敵」をロシア国内のみならず地上から一掃しようとしている。

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