ポーランド国境警備隊、ウクライナ国境付近で3人のチェチェン人少女の遺体を発見
原文:http://www.iht.com/articles/ap/2007/09/14/europe/EU-GEN-Poland-Migrant-Deaths.php
AP 2007年9月14日
ポーランド ワルシャワ:
9月14日、ポーランド国境警備隊は、3人のチェチェン人少女の遺体を発見した。国境警備隊は、ポーランドに不法入国し、数日間山岳地帯をさまよっていた彼女たちの母親を保護したところだった。
13日、国境警備隊は、ウクライナ国境付近のビエスチャディー山のふもとにあるUstrzyki Dolne町近郊で、2歳の娘を連れた衰弱した女性を発見したと、エルズビエタ・ピコール広報官が語った。
山岳地帯は、ポーランドとウクライナの国境になっており、EUの東のふちにあたる。
保護された女性は、亡くなった3人の娘を山岳部に残していると国境警備隊員に語り、彼らにその場所を教えた。
「真夜中頃、捜索隊は3人の少女の遺体を発見しました。年齢はそれぞれ6歳、10歳、13歳です」「母親と4番目の子どもは病院で手当てを受け、回復に向かっています」(ピコール)
女性へのインタビューにより、家族は不法入国をして、ビエスチャディー地域の最も標高が高く危険な場所で、寒さと雨にさらされながら、4日間さまよっていたことが明らかになった。
少女たちの死因はまだ判明していない。レスコ近郊の検察庁が捜査を開始した。
「母親を責めるのは酷です。彼女はおそらくビエスチャディー山の標高の高い部分がどのような状況であるかということを知らなかったのでしょう」と、検察官のジグムント・スラビクはTVN24テレビで語った。
2004年にポーランドがEUに加盟し、国境の管理を強化しているために、その数は減ってきているが、ポーランドは旧ソ連から西ヨーロッパを目指す不法移民にとっての通過点になっている。
2007年の1月から7月までに、国境警備隊は195人の不法移民をポーランド東国境で捕えている。ワルシャワの国境警備広報官のヤツェク・ソンタが語った。
今年は約3600人のチェチェン人がポーランドで難民申請を行った。その大半は国境を不法に越えているとソンタは指摘している。