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June 06(Mon), 2011

[]3月21日に何が起こったか? 柏市の汚染をめぐる推論

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今日のトピックスイベント情報この日記の目的福島第一原子力発電所の状況使用済燃料プールの冷却大気を経由した汚染汚染水・海水を経由した汚染(海洋投棄)地下水を経由した汚染モニタリングデータ署名など、あなたにできるアクション東日本からの避難に関するリンク重要情報のブックマーク読み物系ブックマーク

今日のトピックス 3月21日に何が起こったか? 柏市の汚染をめぐる推論

 おはようございます。

 先日このページでは、共産党都議団が発表した、都内の汚染地図を紹介しました。この図です。

http://www.jcptogidan.gr.jp/html/menu5/2011/20110525195904.html

f:id:ootomi:20110530074639p:image

 この、東京都東部の汚染の原因を追求している記事を見つけることができました。多少、専門用語が出てくるのですが、ぜひもとのページをお読みください。ここではダイジェストとして紹介します。

 関東地方では、3月15日と21日に、大きく二度の放射能のピークを観測しました。

3/21 柏市を汚染した放射能プルームについて

 15日は非常に大きなピークを観測していることがわかる。しかし野菜汚染など世間をにぎわせている放射性物質のセシウム、ヨウ素はどちらかと言うとピークが小さい21日の方が多い。実際核種分析してみると、15日はキセノンXe-133、21日はセシウムやヨウ素が主成分だったことがわかっている。

「ササユリの咲く頃に。」 http://ameblo.jp/kenken4433/entry-10906917871.html

 この21日のセシウム、ヨウ素は、どのように原発から関東地方へと伝わってきたのでしょうか?

3月21日午前4:00 東海村近辺に現れた放射能雲

 午前4時、東海村付近で観測されたプルームは南西に移動した(Fig.3)。このときの福島第一は南東方向に強い風が吹いており、プルームは海を迂回して茨城県内へ侵入したものと見られる。

 このプルーム(放射能を含んだ空気のかたまり)が移動する様子をとらえたのが、このグラフです。放射能のピークが、日立市>東海村>水戸>鉾田>つくば市へと、徐々に移動していくのが分かります。

f:id:ootomi:20110605225845j:image

 プルームは放射性物質を降下させながら、移動していきます。そして、西からやってきた雨雲と衝突。

落下ポイント考察 ・放射能雲の進路、降雨による柏付近への落下

 プルームは午前7時につくば市に到達しているので、時速20〜30kmで移動したことを考えると、午前8時の降雨時には取手〜柏の上空にあったと考えられる(つくば市〜柏:距離およそ30km)。そうするとFig.7のように西からきた雨雲と衝突し、その後降雨によって落とされたと考えられる。おそらく柏〜取手周辺には降雨によって落とされたプルームの「核」になった放射能が大量にあるはずである。

 実際、柏市周辺の空間線量率は0.2〜0.5μSv/hと比較的高めで、「ホットスポット」と呼ばれている。多くの一般市民によってこの事実は確かめられた。また茨城県が最近測定した資料(補足Fig.3)において、汚染地域とプルームの予測軌道は一致している。この理由は3月21日プルームの着弾によるものと考えられる。

 3月21日に、福島第一原発で何が起こり、これだけの放射能が飛んだのか。それはまだわかっていません。私は、最初に見た東京都東側の高い汚染は、この日の汚染による可能性があると思います。

 何とも奇妙な日々です。こうして放射能が大気の中を行き来し、降り注いでいるのに、情報はほとんど公表されません。そして政界では、浜岡原発停止の反動のように、原発推進派の議員たちが不信任案出し、菅首相から辞意を引き出しました。

 こう言い切るのには長いこと躊躇したのですが、現在の福島の状況を目の当たりにしながら、なお原発を推進しようとする政治家、科学者、実業家、その他の知識人は、歴史に対する理解を持ち合わせず、欲望のままに行動する、人々の風上に置いてはならない人々です。

 近い将来、この奇妙な日々が一体何だったのか、あきらかになる日が来るでしょう。私たちは、自分たちにできるさまざまな手立て──デモやアートなどの表現活動や、連帯や政治的なムーブメント作りを通して、原発のない世界に近づくことができると信じています。

 ていうか、ぜひそうしましょう。

 それではまた明日まで、お元気で。

イベント情報

 ぜひ、お近くで開かれる集会やデモにご参加ください。次のサイトにイベント情報があります。

http://datugeninfo.web.fc2.com/

この日記の目的

 福島第一原発事故に関する情報を、手短にまとめる試みです。不正確な点がありましたら、どうぞメールなどでご指摘下さい。 editor@chechennews.org (情報提供もお受けしています)サイトの内容の引用やリンクはご自由にどうぞ。

福島第一原子力発電所の状況

     1号機 2号機 3号機 4号機
製造 1971年GE製 1974,GE,東芝 1976,東芝 1978,日立
空中写真 f:id:chechen:20110403115706j:image:w125 f:id:chechen:20110403115248j:image:w125 f:id:chechen:20110403115309j:image:w125 f:id:chechen:20110403115335j:image:w125
主な出来事 3/12 水素爆発(原子炉建屋)、圧力容器破損 3/15 水素爆発(圧力抑制プール)、3/16圧力容器破損 3/14 水素爆発(原子炉建屋)、圧力容器破損 3/15 水素爆発(建屋)
原子炉/圧力容器 燃料400体。炉心溶融。底部などが破損 燃料548体。炉心溶融。底部などが破損 燃料548体。炉心溶融。底部などが破損 燃料なし
格納容器 破損 破損 破損 -
使用済燃料プール 使用済燃料292体、新燃料100体。水位、水温不明。 使用済燃料587体、新燃料28体。燃料破損の疑い。水位不明。注水中 使用済燃料514体、新燃料52体。水位、水温不明。注水中 使用済燃料1331体、新燃料204体(!)。燃料棒の一部が破損。注水中。漏水あり。倒壊の懸念
高濃度汚染水 1万7700トン。タービン建屋地下の汚染水は380万ベクレル/cc。核分裂生成物(死の灰)漏出か。複水器から貯蔵タンクへ移送中。 2万5000トン。取水口付近の汚染水はヨウ素131が210ベクレル/cc(法定限度の5300倍)。核分裂生成物漏出か。複水器から貯蔵タンクへ移送中。 2万2000トン。原子炉建屋地下に深さ5mの汚染水。タービン建屋地下の汚染水は390万ベクレル/cc。核分裂生成物漏出か 2万トン。原子炉建屋地下。濃度も事故後に上昇を続けている。
その他 原子炉建屋内の温度40度、湿度94〜99%の蒸し風呂状態。放射線値不明。人間による内部での作業は極めて困難。 ウランとプルトニウムを混在させたMOX燃料を装荷。制御困難に陥りやすく、拡散した場合に毒性が最も高い。 もっとも多量の核燃料がプールに貯蔵されている。余震によるプールの倒壊・放射能の大規模拡散が懸念されている。
主な出典

東京新聞連載「福島第一原発の現状」、NewYorkTimes”Status of the Nuclear Reactors at the Fukushima Daiichi Power Plant”など

空中写真はPhotos of the Day - Fukushima Dai-ichi Aerialsより

 事故全体の規模は、核燃料と死の灰の量から考えて、チェルノブイリの3倍程度と考えられる。

 1〜3号機の圧力容器、格納容器とも損壊。冷却水はすべて汚染水となって流出している。燃料は100%溶融して、圧力容器の底にたまっているか、外側の格納容器に落ちていると見られる(メルトダウン)。

 4号機は地震当時、定期点検中だったため、もともと炉心に燃料がないが、建屋上部の使用済燃料プールには、大量の燃料が格納されている。燃料の崩壊熱を下げるために外部から注水を続けているが、水素爆発のためにプールは破損しており、冷却水がそのまま放射能汚染水となって漏出している。

 放射性物質の大量の放出が続いている。原子力安全保安院は、4月に事故の深刻度を国際評価尺度の暫定評価で最悪の「レベル7」に引き上げた際は、大気への放出総量を推定37万テラベクレルとしていたが、6月6日に、こっそりと、約2倍にあたる77万テラベクレル(77京Bq)に上ると発表しなおした。

 なお、チェルノブイリ事故での放出量は520万ベクレルなので、福島事故で放出された量は、チェルノブイリ事故の14%ということになる。しかしこれは日本政府の発表した数字なので、今後大きく変わる可能性がある。

 爆発などが起こっておらず、比較的落ち着いていた4月5日の時点でも、一日あたり154兆ベクレルが放出されていたという報道がある

 原子炉にもともと設置されている冷却システムは復旧しなかった。格納容器への注水が即・放射性物質を含む漏水となっている現状を考えると、今後環境に排出される放射性物質の量は相当多くなるであろう。

使用済燃料プールの冷却

 すべて生コン圧送機で注水中。

大気を経由した汚染

参考図

ドイツ気象庁による放射性物質の飛散予想(むこう3日間)。放出源の濃度が分からないため、気候条件のみによる予想です。つまり、この期間のあいだにあり得るベントや爆発によって、放射性物質が放出した場合に、どのように拡散するかをシュミレートしたものなので、この図から直接、危険度を評価することはできません。くわしい説明はこちらを:"with eyes closed." by Kan Yamamoto http://www.witheyesclosed.net/post/4169481471/dwd0329

汚染水・海水を経由した汚染(海洋投棄)

 4月に入り、東電はタービン建屋で見つかった汚染水約1万トンを海洋投棄した。オリンピック規格のプール3杯分にあたる。汚染水のほとんどは、事故後の冷却作業による注水が、炉心と使用済燃料プールを経由して漏出しているため、冷却すればするほど、放出量も増加する。今も建屋に溜まっている水だけで6万トンにのぼる。

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819595E0E3E2E2938DE0E3E2E6E0E2E3E39F9FE2E2E2E2:title= また、2号機の取水口付近からの汚染水は、流出総量が推定で520トン、汚染水に含まれる放射性物質の量は4700兆ベクレル(4700テラベクテル)だった。]

「海はごみ捨て場じゃない」全魚連関係者が東電に抗議。http://www.asahi.com/national/update/0406/TKY201104060148.html

 今後、東北地方太平洋側の海洋は、かつてない規模の放射能汚染が続くと思われる。これについては、下記のフランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)が作成した図が参考になる。

 「原発はコストの低い電源であり、日本経済を支えている」といった主張は、急速に無意味なものになりつつある。むしろ、「原発は極めてコストの高い災害をもたらし、日本経済にトドメを刺そうとしている」と考える段階に来ているのではないだろうか。

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 政府と東電は「海水の放射能は拡散することで放射線量が減少するので影響は少ない」としているが、実は拡散した核種をプランクトンが吸い込み、それを魚が食べ・・・という形で、食物連鎖のなかで、蓄積されていく。そして高濃度に汚染された魚介類を、私たちが食べることになる。

 発電所の沖合い30キロの地点でも、ヨウ素131やセシウム137が観測されている。4月13日の厚労省の発表によれば、福島県いわき市沖・福島第一原発から35キロの地点で採取されたコウナゴから、1万2500ベクレル/kgの放射性セシウムを検出した。食品衛生法での暫定基準値の25倍。

 今後は、規制値の変更(緩和)にも注意が必要。

参考:汚染水の拡散予測(フランスIRSNによる)

http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/04/irsn-b3b6.html

地下水を経由した汚染

 2号機周辺に設置された井戸から出た地下水の放射能濃度が、ここ1週間で17倍に増加している。ヨウ素131が1ccあたり610ベクレル。(4/15朝日 http://www.asahi.com/national/update/0414/TKY201104140463.html )

 冷温停止中の福島第一原発5、6号機の地下でも、低レベル汚染水をを検出。(4/3)

モニタリングデータ

 首相官邸のサイトより:放射線モニタリングデータ

http://www.kantei.go.jp/saigai/monitoring/index.html

署名など、あなたにできるアクション

福島の子どもたちを被ばくから守るための署名をしてください。【アクション】[第2弾]子ども20ミリシーベルト基準の即時撤回および被ばく量の最小化のための措置を求める緊急要請  オンライン署名フォーム http://e-shift.org/?p=485

子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク

http://kofdomofukushima.at.webry.info/

Please SIGN to save children in Japan from radiation

http://fukushima.greenaction-japan.com/archives/41

MSCR (Moms to Save Children From Radiation) (日英語)

http://fukushima.greenaction-japan.com/archives/41

東日本からの避難に関連するリンク

母子疎開ネットワーク http://hinanshien.blog.shinobi.jp/

オペレーションコドモタチ http://www.soybeans.co.jp/op_kodomo/

参考文献と、重要情報のブックマーク

原子力資料情報室 http://cnic.jp/

福島原発事故情報共同デスク http://2011shinsai.info/

SAVE CHILD 放射能汚染から子供を守ろう http://savechild.net/

<原発震災への対処> 知識を獲得し、汚染される覚悟を持って、楽天的に! 矢ヶ崎克馬(琉球大学名誉教授) http://newsfromsw19.seesaa.net/article/192524452.html?1305530571

Peace Philosophy Centre http://peacephilosophy.blogspot.com/

「福島原発震災」をどう見るか―私たちの見解(その1)http://kk-heisa.com/data/2011-03-23_kkkenkai.pdf (『柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会』)

「福島原発震災」をどう見るか―私たちの見解(その2) http://kk-heisa.com/data/2011-04-07_kkkenkai2.pdf (〃)

全国の放射能濃度一覧 http://atmc.jp/

小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章氏の情報発信 http://hiroakikoide.wordpress.com/

参考資料  マニュアルどおりにならない原発事故対応 〜パニックに陥らず、正確な情報で行動しよう http://d.hatena.ne.jp/chechen/20110325/1301023227

「社会情報リテラシー講義:福島原発事故をめぐる「安全」報道を考える」

    1. 第1回 「科学」「安全」「安心」:問題を整理する http://researchmap.jp/jowricset-111/#_111
    2. 第2回 基準と単位を整理する http://researchmap.jp/jo6nkzpvy-111/#_111
    3. 第3回 数値を確認する http://researchmap.jp/jo7wxgftu-111/#_111
    4. 第4回 事後と事前:安心と安全の境 http://researchmap.jp/joge2by5g-111/#_111
    5. 第5回 比べること:安心と安全の境(2) http://researchmap.jp/joxfh3rfa-111/#_111
    6. 第6回 冷静と混乱のあいだ http://researchmap.jp/joq9cru43-111/#_111
    7. 第7回 「安全」の視点から情報と対応を検討する http://researchmap.jp/jo46bzfzc-111/#_111
    8. ベクレルとシーベルトの変換 http://panflute.p.u-tokyo.ac.jp/~kyo/dose/

<電力の将来>スペインの風力発電、最大の電力源に成長 http://newsfromsw19.seesaa.net/article/195003319.html

流言・デマによるパニックを心配して情報を伏せている方々へ 静岡大学防災総合センター教授 小山真人 http://sk01.ed.shizuoka.ac.jp/koyama/public_html/etc/riskcom.html

ISEP: 3.11後のエネルギー戦略ペーパー:無計画停電から戦略的エネルギーシフトへ http://www.isep.or.jp/images/press/ISEP_Strategy110404.pdf

日本の加害者化 ーー対岸から火事を眺めて http://newsfromsw19.seesaa.net/article/194703247.html

【福島原発震災(38)】フランスIRSNが海洋汚染のシュミレーション結果を発表 http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/04/irsn-b3b6.html

http://sirocco.omp.obs-mip.fr/outils/Symphonie/Produits/Japan/SymphoniePreviJapan.htm

気象庁がIAEAの要請をもとにつくったシミュレーション http://www.jma.go.jp/jma/kokusai/eer_list.html

放射能漏れに対する個人対策(第3版) http://www.irf.se/~yamau/jpn/1103-radiation.html

読み物系ブックマーク

早尾貴紀:緊急、原発震災関連 http://hayao2.at.webry.info/

弱い文明 http://blog.goo.ne.jp/civil_faible/

よこぜログ http://yokoze.cocolog-nifty.com/blog/

ホンマタイムス http://honmaya.exblog.jp/

まとめ:大富亮

むとうむとう 2011/06/07 17:20 貴重な情報ありがとうございます。
 一点 管さんの不信任案は通過してませんよね

ootomiootomi 2011/06/07 18:13 ご指摘ありがとうございます。政治音痴が露呈してしまいました。本文を修正しました。

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