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2008-04-10

Chapter 10: HISTORICAL PERSPECTIVES:[10-49]〜[10-50]

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SFAA翻訳のお手伝い:


黒影さんによる進捗状況のまとめによると,全665パラグラフのうち637が完了したようです(「SFAAの翻訳進捗が95%に達しました。」).あともう一息ですね.\(^_^)/



[10-49]

病原菌の発見

有史以来,人々は病気についてさまざまな説明を生み出してきた.多くの病気は精神的なものによるのだとみなされてきた──その人物の罪業への罰や,神や精霊の気まぐれな行いによるものとみられていたのである.古代からもっとも広く立てられてきた生物学的理論は,「病気はなんらかの体液の不均衡による」というものだった(ここでいう体液とは仮説上の液体で,その効果は記述されていたものの,化学的にこれと特定されてはいなかった).このため,数千年にわたり,病気の治療といえば超自然的な力に訴えようとして供物や生け贄をささげたり祈ったりするか,あるいは体液の調和をとろうとして吐瀉をうながしたり瀉血したり腹を下させたりすることだった.しかし,19世紀になって病原菌理論が登場すると,病気を引き起こす原因についての説明が変わるとともに,その治療法も性質を変えた.

[10-50]

遅くとも19世紀までには,病気の原因は自然的なものであり,病原体は身体の外部にあり,したがって医学はそうした病原体を突き止めてこれに対抗する化学物質をみつけるべきであるという思潮があらわれていた.しかし,まさかそのように病気を引き起こす病原体の一部には目に見えない生物があろうとは誰も考えていなかった.そうした生物はまだ発見されておらず,想像すらされていなかったためである.17世紀に顕微鏡のレンズと設計が改善されたことが,顕微鏡サイズの小さな植物や動物のつくる広大な新世界の発見につながった.そして,そこにバクテリアや酵母菌がいたのだ.しかし,こうした微生物が発見されたものの,これらが人間やその他の生物にどのような効果をもたらすのかまでは窺い知れなかった.


この後つづけて [10-53] までやりたいと思います.

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