Microstar

【本日の一枚】

MICROSTAR・ALBUM / MICROSTAR (2008)

夕暮れガール

元ナイスミュージックの佐藤清喜とナイス・ミュージックやスクーデリア・エレクトロのサポートをしていた飯泉裕子によるユニット。
何やら昨年3年ぶりで『夕暮れガール』をリリースしたとか。そしてこの1stもついにアナログ化されると言う話。
デジタル化の世の中でアナログ物に喜ぶ諸氏とはいったいどの程度存在するのだろう?そんな攻め方を徹底する職人気質の彼らはまさに今に生きるStwart & Gaskin。(あのような「捩れ」は皆無だが)

さて、本1stであるが、60年代のA&MサウンドやらスペクターばりのサウンドやらGiRLPOPやらがしっかりと継承されている音の宝箱。
しかもそっくりそのままあの時代というのではなく、80年代のシティ・ポップ(一連の大滝詠一ものなど)のエッセンスがさりげなく添えられ、彼ら独自の世界を構築している点がうれしい。やわらかな曲線のような飯泉の声質を中心として全体的に丸みを帯びたその楽曲は決してコピーに留まらないオリジナリティを発揮している。

まさに現代のソフト・ロックの一つの完成形。日本人だからといって手にするのを躊躇っていたあなた!もったいないですよ。