blog -オレンジの地球儀- このページをアンテナに追加 RSSフィード

06-04-09

[]ユダの福音書

ユダ裏切ってない?1700年前の「福音書」写本解読

http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20060407i301.htm?from=main3

http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/topics/n20060407_1.shtml

 こういう話は大好きでして。


 ご存知の通り、聖書とはたくさんあるユダヤ・キリスト教関係の文献の集合体なわけでして。旧約聖書には「創世記」「出エジプト記」など、新約聖書には「マタイによる福音書」「マルコによる福音書」「ヨハネの黙示録」などが収められています。

 一方で、教会の教えにそぐわない・異端であるとして、聖書に収められなかった文献もたくさんあります。これらは外典とか偽典とか呼ばれています。有名なところでは、10年ほど前にあるアニメで注目を浴びた「死海文書」のひとつ「トマスによる福音書」などです。

 で、30年ほど前にエジプトの砂漠で発見されたパピルスを解読してみたところ、このたびこれが1700年前の偽典「ユダの福音書(ユダによる福音書)」の写本であることがわかった、というニュースなわけです。「ユダの福音書」は、その存在だけはずっと伝えられてきたのですが、実物の写本が出てきたのは今回が初めてなのだそう。

 新約聖書では、イエスの弟子であったユダは金目当てにイエスをユダヤ人に引き渡し、結果イエスが十字架にかけられることになったとされていて、ユダはイエス・キリストを裏切った最悪の人物として記録されています。

 ところが「ユダの福音書」では、ユダがイエスを引き渡したのは裏切り行為ではなく、イエス自身が事前に密かにユダに指示していたことで、ユダはイエスの言いつけに従ったのだと記述されているとのこと。新約聖書に収められている他の文献とは全く逆の内容なわけで、それで(主に欧米で)大きなニュースとなっているわけです。



 以下私見。

 まだニュース記事でしか内容を把握してませんが、どうも秘儀伝授とか秘事法門的な要素を強く感じる文献です。

 どういうことかというと、

 

 「教祖様(もしくは神)が、こっそりと『他の人には内緒だけど、お前にだけは本当のことを教えてあげよう☆』と言って、自分だけに本当の教えを説いてくれた! みんなが信じていることは嘘で、自分だけが真実の教えを受け継いでいるんだ!」


 と言い張ることです。

 これは時代・地域を問わず、宗教の歴史にはよくある展開でして、当時の時代において異端とされた人たちがよく主張したパターンでもあります。もちろん大抵の場合証人はいないので、確かめようがない話です。

 おそらくユダに心を寄せた人たちの間に「ユダは裏切り者なんかじゃない。実はすごく偉かったんだ」という信仰が受け継がれ、それが文章になったのが「ユダの福音書」なのだと想像します。

 さて、今回のニュースについて「これが真実だとしたらユダは裏切っていないわけで、キリスト教世界に大きな論争を巻き起こすことになる!」という言説が一部にあります。確かに歴史研究・宗教研究の上ではとてつもなく大きな功績ではありますが、キリスト教社会そのものに影響を及ぼすことは基本的にないでしょう。

 実のところ、宗教において聖典とか経典の内容が歴史的に真実であるか否かなんてあんまり、いやほとんど関係なかったりします。

 どうやったって多くのキリスト教信徒にとってユダは裏切り者であることは揺るがないし、逆に、この写本を手にしていた1700年前の人たちにとっては、ユダはイエスが最も信頼した最高の弟子であったのです。「そのように信じていた」人が現にいた、ということだけが、ただひとつ変わらない真実なのです。




 以上っ。

 たまにはこんな話もいいでしょう。

06-03-11

orangesphere2006-03-11

[]守谷のドイツ料理屋

8日の話。

 ドイツつながりの先輩I氏と先輩S氏とともに、ドイツ料理を食べに行く。


 朝10時に秋葉原の中央改札口集合、つくばエクスプレスで守谷へ。守谷駅からバスで5分、降りたバス停の目の前がドイツ料理屋「ハンス・ホールベック」。

 ここのシェフは日本人だが、ドイツのソーセージの品評会で何度も金賞を受賞しており、TVにもよく登場する名店。評判はかねがね聞いていたのだが、店の場所は茨城県守谷市。これまでは関東鉄道というディーゼルカーが通るのみで、現実的には車で行かなければならないような大変不便なところだった。

 ドイツ料理という性質上、ビールは欠かせない。車で行けば、ビールは飲めない。


 ところが、昨年のつくばエクスプレスの開業で、守谷は秋葉原からわずか32分という郊外地に一変。これは行くしかない、というわけでの初訪問である。


 ランチのセットは以下の通り。

 ・ソーセージサラダとザワークラウト

 ・パンかライス

 ・スープ

 ・メイン

   アップルステーキ(リンゴを詰めたポークステーキ)か

   ヴィンツァーステーキ(ピリ辛ステーキ)

 ・付け合わせの日替わりソーセージ

 ・コーヒーか紅茶

 これで1000円弱。


 日替わりソーセージはヴァイスヴルスト(ミュンヘンの太い白ソーセージ。皮をむいて、甘いマスタードをつけて食べる)。

 普通の白ソーセージを「ヴァイスヴルスト」と呼んで販売している国内メーカーは山のようにあるが、まさか本物のヴァイスヴルストが日本で食べられるとは思ってもみなかった。こればっかりは、再びドイツに行く日まで食べられないと思っていた。

 他にソーセージとハムとコンビーフ(もちろん全部自家製)を頼み、ビールを飲む。飲んだのは南ドイツの白ビール「エルディンガー・ヴァイツェン」と、北ドイツの苦味系ビールの元祖「イエバー・ピルスナー」。


 味は言うまでもない。ドイツ留学経験のあるI氏をして「向こうで食べてたのより美味しい」と言わしめるソーセージである。早く食べたいのと美味いのとで、料理の写真を撮るのを忘れてしまった。

 パンも焼きたてで熱々、コーヒーや紅茶もドイツから直輸入と抜かりがない。食器も重厚なドイツ風で、何と洗面所の便器のメーカーまでもがドイツ製という徹底ぶり。


 リピーター確定。

 というか、来月同じメンバーで来ることにその場で確定。


 食事中、NHKドイツ語会話の先生が買い物に来ていた。

 後で店員に聞いてみたら、お得意様なのだそう。

 売店でソーセージやらハムやらマスタードやらレバーペースト(パンに塗って食べる)を買って店を出る。ザワークラウトやコーヒー豆も魅力的だったが、重たいのでこれは今度車で買い込みに来よう。


 秋葉原に戻り、ヨドバシでS氏の電子辞書とI氏の外付けHDDを購入。その後は自分のシステム手帳を買いに行こうということで、銀座の伊東屋に行くも好みの物は見つからず。

 東京に移動、丸の内オアゾの丸善へ。しばし迷った挙句、「どうせなら一生物を」と清水の舞台から背中を蹴られて、ブレイリオのコードバンのシステム手帳を購入。マジで一生物を買ってしまった。

 同じフロアの丸善オリジナルのハヤシライスを食べて解散。


 今日のお店「ハンス・ホールベック」

 http://www.hanshohlweck.com/

 間違いなく日本で最高のドイツ料理店の一つだと思う。

[]GEKKO印画紙終了

 モノクロ写真の話。

http://web.infoweb.ne.jp/mpm/news/060309.html

 経験者にはおなじみ、三菱製紙の白黒印画紙ブランドであるGEKKOの印画紙と現像液が3月で終了。

 あの厚手で腰の強いバライタ紙を、現像バットに沈めたときの手触りが忘れられない。新宿のヨドバシ(当時は本店地下1階に写真用品があった)から、北浦和の高校まで重たいロール紙を買って帰ったことも忘れられない。

 写真関係については、もはや何があってもほとんど驚かないが、モノクロ写真の醍醐味である自家現像・焼き付けができる環境はいよいよ失われつつある。

 イルフォードも一度経営破綻して先行きは明るくないし、モノクロの世界も早晩フジ一色になるであろう。そしてその先は、現在細々と生産されている東欧の小メーカー(フォルテなど)などでしか味わえなくなるのも、そう遠い将来ではあるまい。




 そういえば、残された数少ない印画紙メーカーの一つ「オリエンタル写真工業」だが、いつの間にか「サイバーグラフィックス」に社名変更していたことに驚いてみる。イルフォードもそうだが、このままインクジェット用紙メーカーにシフトしていくようだ。

06-02-25

[]一澤帆布が製造販売停止

ページが見つかりませんでした | パソコン教室 | 全国優良パソコン教室紹介ガイド | 開業 フランチャイズ 起業 紹介

朝日新聞デジタル:どんなコンテンツをお探しですか?

 帆布のトートバッグでおなじみの京都の老舗、一澤帆布が当面製造販売停止になる模様。くわしくは記事を。


 三男の方の言い分はこちらに。

http://www.ichizawahanpu.co.jp/message/060125.html


 先代亡き後のお家騒動なわけだから、どんな細かい事実関係があるのかはわからない。しかし、職人のほぼ全員が追い出された三男の方について行ったという事実が、事情をある程度物語っているような気もする。


 とりあえずは、先月京都に行ったときにトートを1つ買っておいて良かったなと。評判通り、酷使しても全然型くずれしない。このままだと、「一澤帆布」ブランドのカバンを手にするのはこれが最後で、買うとしても今後は三男の新ブランドのカバンになるのだろうから。

06-02-16

[]電気用品安全法

「名機」が販売禁止に 4月に迫る「電気用品安全法」 (1/2) - ITmedia NEWS

no title


 さしあたって自分に影響しそうなのは、いつかは欲しいと思っていた6×7判対応の引き伸ばし機が中古で買えなくなるということか。

 いわゆる「名機」の入手に関しては、専門誌の「売ります買います」欄や、『じゃマール』のような個人売買の情報誌が復活してそこでやりとりを行うようになるのだろう。20世紀の手法に逆戻りだ。


 それにしても、この手のよびかけ文にある「今ならまだ間に合うかもしれません」という言葉にはある種の虚しさがただよう。なぜなら、施行から時間が経ち、猶予期間は過ぎてもはや4月の全面実施を待つだけだからだ。

 もしこういうリアクションを起こす気概があるのなら、常日頃からアンテナを張り巡らせる作業は欠かせないのだろう。周知が徹底していたかとかメディアがどれだけ報じたかとかに関わらず、今に至るまで「気がつかなかった」、そして行動が遅れてしまったという事実は、残念なことに変わらないのだから。

06-02-15

orangesphere2006-02-15

[]先生の赤ペン

文具の話。

 昨日勤務先で良いサインペンがないかという話になったときに、ある人の曰く「学校の先生の赤ペンがいいよ」とのこと。


 さっそく帰り際に銀座の伊東屋へ。

 マーカー売場を探すと、懐かしいデザインのペンがあった。

http://www.opening.jp/other/t501.html

 このペン、確かに小学校の先生が使っていた。


 「採点ペン」とパッケージには書いてあるが、正式には「ソフトペン」という。作っているのは老舗のプラチナ萬年筆。

 インクはカートリッジ式で、プラチナの万年筆用のカートリッジがそのまま使える。万年筆用の赤インクを入れると、懐かしいピンクが交った「マル付け」の赤色が出てきた。

 

 書き味は良好。インクの出がとても良いのでスラスラ書ける。

 インクだけでなく、チップ(ペン先)も交換できるので、長く使える。毎日何十枚も採点をする先生方にとっては、使い切りでは効率が悪いのだろう。万年筆のインクは各色あるので、他の色のペンにもできる。もう1、2本買い足して黒ペンと青ペンを作っても良いかもしれない。



 サインペンフェチ(いるのか)にはお奨めの逸品である。

Connection: close