GEKKO印画紙終了

 モノクロ写真の話。

http://web.infoweb.ne.jp/mpm/news/060309.html

 経験者にはおなじみ、三菱製紙の白黒印画紙ブランドであるGEKKOの印画紙と現像液が3月で終了。

 あの厚手で腰の強いバライタ紙を、現像バットに沈めたときの手触りが忘れられない。新宿のヨドバシ(当時は本店地下1階に写真用品があった)から、北浦和の高校まで重たいロール紙を買って帰ったことも忘れられない。

 写真関係については、もはや何があってもほとんど驚かないが、モノクロ写真の醍醐味である自家現像・焼き付けができる環境はいよいよ失われつつある。

 イルフォードも一度経営破綻して先行きは明るくないし、モノクロの世界も早晩フジ一色になるであろう。そしてその先は、現在細々と生産されている東欧の小メーカー(フォルテなど)などでしか味わえなくなるのも、そう遠い将来ではあるまい。




 そういえば、残された数少ない印画紙メーカーの一つ「オリエンタル写真工業」だが、いつの間にか「サイバーグラフィックス」に社名変更していたことに驚いてみる。イルフォードもそうだが、このままインクジェット用紙メーカーにシフトしていくようだ。