2009-11-03
ロートレック荘事件
- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1995/01
- メディア: 文庫
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本はもう買わない、とか思っていたのにdainさんのブログを読んで買ってしまった本。本好きはdainさんのブログは読まない方が良い。そんな事を思ったが、買ってしまった本は積まずに読もうと思い、買った当日に読了。
筒井さんの最高傑作という話を聞いたので、とにもかくにも読み始めるが最初に猛烈な違和感を生じる。はいはい、これはミステリに良くあるアレかな?なんて思いながら読んでいると、その可能性は早々に否定される。
でも、読んでいる途中からどうにもぬぐえない違和感があり、あれ?あれ?あれ?と思っていたら、最後に想像の斜め上を行くオチが待ち受けていた。オチを読んだ瞬間マジで驚愕した。
こりゃ凄い。豪腕というかなんというか。テクニックとしては反則すれすれなんだけども、ミステリとしてはきちんと成立している、そんな印象。
ネタバレなしにオススメ文章を書くとすれば、一行一行おろそかに読む事なかれ、くらいしか書けないな。というか、じっくり読んでも分からん気がする。途中から生じる違和感はより大きくなるとは思うけれども。
すれたミステリファンほど読んでビックリする気がする。オイラはミステリを数百冊読んでいるけどもトリックはさっぱり分からなかった。でも、丁寧に読んでいればトリックを看破できる人もいるかもしれないなぁ。
バリバリのミステリマニアには超お勧め。普通の小説好きが読んでもビックリするとは思うけども、感動は薄い気がする。筒井さんが書いたミステリマニアに対する挑戦状とも言える本だと思うので。
動機がちょっとだけ消化不良だけれども、それは重箱の隅をつつくような行為だよね。
いや、ほんと面白かった。dainさんに再び感謝。
さてネタは、ばらさないけども、これ以上の感想はたたみます。
推理小説では良くあるトリックと言えば良くあるトリックの構成ではあるんだけども(死んだ人が実は死んでないみたいなね。)その古い革袋に新しい酒を入れたみたいな感じ。
序盤で違和感を生じさせ、ただ、その違和感はきちんと直しているんだけど、直していなかったみたいな。そして筒井さんも最後の方でワザと違和感を生じさせるように、徐々にネタをわっているんだよな。すげぇなぁ。この人は。
確かに筒井さんの真骨頂という感じの小説でした。
未だ読んでないトリックってあるんだな。ミステリもほんとうに奥が深い、
とそんな事を思った。
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