「産科」が消える
「アンカテ(Uncategorizable Blog)」id:essaさんのblogで、気になる記事を読みました。
●人の生と死はシステム化できない(「アンカテ」2006年4月12日付記事)
http://d.hatena.ne.jp/essa/20060412/p1
産科医療機関が、分娩をやめ始めたというニュースについての考察です。産科がお産をやめる背景には、過酷な勤務条件と、出産時のトラブルに対する訴訟の増加があり、神奈川県では、少子化を上回るペースで分娩受け入れ機関が減少するだろうということ。どうしてそうなったかについては、上記URLで解説されておりますので、ぜひ飛んでみてください。
ショックでした。お産の現場が、こんなになっているとは。まじめにやっているところほど疲れるし、無力感にもとらわれるかもしれない。その結果が廃業だとしたら、悲しいとしか言えません。
効率化=無駄を省くことですが、時として、それが判断停止につながる場合があります。なんらかの線引きをし、そこから外れるものは捨てて顧みない。作業は手早くなるけれど、規格外のものについて考える時間が弾きとばされる。効率と安定を求める果てにあるのは、どんな社会なのでしょうか。