首都圏ネットワーク「魅せます オリガミの世界」放映を観る

 なぜかカタカナ表記なのは「新しさ」を出したかったのかな。

 まずは、おりがみはうすで作品紹介。「日本猿」も映ったけど、「工芸的な作品」*1という文脈とあってなくて「‥‥いいのかな」と思った。大写しに折りの下手さが際立って少し凹む。
 ただ、作品を映すときにぐるっと回転させてるのはよかった(映った作品はみんなそう撮影されていた)。非常に適切な処理だと思う。
 続いて神谷さんの紹介に移る。おなじみの「世界を折り紙のかたちで見ている」発言も。「アリ」は新作かな? 初めて見たような気がする。未来の抱負を聞かれて「何十年後に見ても満足できる作品を作りたい」とのコメント。

 ここまでは「作家による表現」ということで、後半は「折り紙を通じての交流」の側面を取り上げる。今度も最初ははうすの映像。若い人たちを集めての、にわか例会(笑)。西川さんが、集まって話をすることの良さを強調。
 続いては婦人向け(?)の、生活で活かす折り紙。NHK文化センター講師の縁か、田中佳代さんの紹介。落合けい子さんも登場して、最後にNOAの紹介をして終わった。

 時間は意外と長く15分以上もあって、見ごたえあったしよくまとまっていたと思う。

*1:ナレーションでこう言ってた

10/2-3に早稲田中・高等学校の文化祭で折り紙展示

 情報:森末圭さん(Origami BBS03711)

10月2,3日、早稲田中・高等学校(地下鉄東西線早稲田駅徒歩30秒)の文化祭にておりがみの展示及びパフォーマンスを致します。展示は、2号館504 パフォーマンスは同じく2号館501にて(時間未定)行います。

 土曜はちょうど東京友の会例会の日なので、例会の前に寄っていく人多そうだ。

日時 : 2004年10月2日(土)・3日(日) 9:00〜17:00
※ただし、3日は16:00で各会場は閉鎖され、後夜祭(一般参加可)が行われます。
場所 : 早稲田中・高等学校
地下鉄東西線早稲田駅下車
3b出口を出て右に30秒

北條さんの「暫」修復について

2004/09/25追記
部分的にウェットフォールディングで形状の崩れを修正し(写真1〜6番目)、コーティング塗装をおこなった(写真7〜8番目)。
http://www11.ocn.ne.jp/~origami/shasin/shibaraku/shiba1.htm

 思わず写真を見て「ええええっ」とのけぞった。まさか「修復」がこのようなかたちを採るとは思ってもみなかったからだ。失礼な物言いかもしれないけど、このコーティングには正直首をひねってしまった。

 今度お会いしたときに北條さんに少し問い詰めてみたいくらいだけれど(笑)、コーティングという手段は、北條さんが重要視している「紙や折り目の“空間”感」を失わせるものなのではないだろうか。塗剤が紙のすき間に入り込んでしまうからだ。実物を見ていないので細かいところは分からないけれど、写真を見る限りではコルキーの表面のエンボスがすっかりテカテカになっているようだし‥‥うーん。

 改めて、折り紙作品の保存ということの難しさを思う。今回の処理も「長期保存」を考えての、ある意味苦渋の選択なのだろうか? それとも何か他に積極的な意味合いがあるのだろうか? やっぱりご本人に直接伺ってみたいなあ。


 宮島さんは肯定的な評価をしているみたい。Joiselさんの影響はやっぱりあるのかしら。