2015-12-01 精神が彷徨えるとき

■[絵画] 「実りの季節 生活の中の果物」韮崎大村美術館
大村智さんが、ノーベル医学・生理学賞を受賞されたのは周知の通りです。
11/3には文化勲章も受賞され、12/10のストックホルムでの授賞式に向けて、多忙の日々を送られていると推測されます。
その大村さんが、長年に亘って蒐集された作品が見られるというので、韮崎大村美術館(山梨県韮崎市神山町)へ。
韮崎大村美術館は、現在韮崎市営となっておりますが、大村さんが生家の近くに建設し、平成20年に市に寄贈されたもの。
大村さんは現在館長をつとめておられます。
美術館は、女性作家を中心に構成されていますが、大村さんは次のように。
私の人生に美術品との出会いがなかったならば、それはさぞかしつまらないものになっていたでしょう。
悩み苦しんでいるとき、あるいは精神が彷徨えるときなど、私はいつも美術品に触れることで、自分を見失わずにいられた気がします。そして、それらは常に私の心を和ませ、まるで深呼吸したあとのような清々しい気持ちにさせてくれます。
開館の10時と同時に入館、1階展示室から2階展示室へと鑑賞しました。
・1階企画展「実りの季節 生活の中の果物」(〜2016.1.11)
中川一政『ダリアとあじさいと果物』、梅原龍三郎『赤絵鉢・静物』、安井曾太郎『リンゴとパイナップル』など34点。
佐野智子『山葡萄と少年』には物語性が。
・1階常設展示(〜2016.1.11)
上村松園『桜下處女圖』、九条武子『紅葉狩』、片岡毬子『大観の富士』など47点。
堀文子の『アフガンの女王』は、テレビ番組「徹子の部屋」で、お馴染み。
新潟県の池田記念美術館で、初めて接したラグーザ・玉の『薔薇』も。
・2階鈴木信太郎記念室
・2階常設展示
石黒光二作ブロンズ作品など11点。
・2階展望室、陶器、民芸作品
河井寛次郎、バーナード・リーチ、浜田庄司、金城次郎などの作品34点。
午前中をかけて回りましたが、退館するころには、自家用車や観光バスで訪れてきた人々で溢れんばかりでした。