京都イナモリスタジアム

orion10142004-10-02

京セラの稲盛会長が私財を投じてサッカー場を建設、という明るい話題。

サッカーJリーグ二部の京都パープルサンガ専用ホームスタジアム建設計画で、チーム運営会社の役員を務める京セラの稲盛和夫名誉会長は30日、京都市伏見区の横大路運動公園内に私財を投じて3万人規模の専用スタジアムを建設する意向を明らかにした。京都市が土地を提供、京都府も資金援助する見込み。早ければ来年にも着工、2006年のシーズンからの使用開始を目指す。(京都新聞

サンガスタジアムの建設計画は、京都市が中心となって一昨年末に浮上した。しかし、巨額のスタジアム建設費を確保するめどがつかず、計画がとん挫していた。稲盛氏が私財を投じることで計画が一気に動き出す。近く府、市に着工に向けた資金面などの具体的協力を要請する。(京都新聞

名阪沿いにこれが完成すればサッカーを楽しめる新たな空間ができる。確かに、維持管理は大変だろうが、J以外にも、中学、高校、地域等の京都のサッカー界の発展に大いに役立つものと思う。
サンガの城陽の練習場にも近くなる。横大路のゴミ処理場そばらしいが、以前訪れたソウルサッカースタジアムも同じような地区にあった。スタジアム完成後、近隣は、マンション群に囲まれた近代的な地区として十分に地域興しとなっていた。
【カリスマ性】
名を成した起業家や創業者というものは、カリスマ性を持っているものだ。それがカルト性にも繋がるのだろうが。人格者でもある稲盛氏は、カルト経営者としても一部では語られる。

*カルトについてはここでは長くなるので書かないが、少なくとも船井幸雄船井総研)のような、どうにも始末におえない信用ならない人物が語るような、カルト的人間性を稲盛氏は超えているとは思う。精神世界は大事にしても、何より、稲盛氏は実業の人だ。さつま隼人の彼には西郷さんの思想や世界観も持ち合わせていると思う。

創業者とは、どちらかと言えばカリスマを身に着けて歩いているようなものだが、私自身も稲盛さんの講演を2度ほど聞いたのと、盛和塾(稲盛塾)に熱心に通う塾生である若い経営者たちを自分の身の回りで私はたくさん知っているが、現代日本の企業家の中で稲盛さんほどカリスマ性を身につけている人はいないだろうと私は思う。
プロ野球の基礎を作ったのは読売の正力氏、F1に参戦しモータースポーツ人気をメジャーにしたホンダ技研の本田宗一郎氏。お二人は、尊敬すべきカリスマたちだ。

地域性を優先したサッカーは単純には比較はできないが、京都に本社を置く京セラの稲盛氏が、サッカー競技場に私財を投じJ2京都をバックアップすること、「その心意気や良し!」と思う。
起業家が後押しする札幌も同様かも知れないが、京都における稲盛氏のように、彼らがサッカーに目を向け、資金を出そうとしていることはサッカー界にとってとても良いことだし今後の発展の推進力となるだろう。
海外生産拠点広げている松下も、見習うべき。(R171沿い摂津富田駅そばの高槻工場は広いが)

さて、現在、金属疲労を起したプロ野球は、変革期に入っているが、その60年代の全盛期にはカリスマオーナーばかりであった。今のプロ野球は、サラリーマン社長か、二代目の時期に入っており、そのことが衰退期にも繋がっている。衰退を食い止めるには変革・改革しかないのだが、老人たちは残念ながら己の権力と地位にしがみついている。

時代は激しく変遷しているのに。
【都市景観】
私の希望は、プレミアの雰囲気を持った球技場に、京風のデザイン取り入れ、聖地アンフィールドのように最前列の高さがピッチレベルまで低く近づけば、相当に楽しいサッカー観戦ができると思う。芝の質にこだわり、できればトイレはホテル並みの設備で快適に。(と、ちょっと妄想しておこう)
サッカーには関心がない役人官僚が窓口となって、サッカーを観たことがない設計者に発注するような、くだらない真似だけはして欲しくない、と思う。
例えそれがどんなに高名な設計屋であってもだ。
京都駅のグロテスクな自己満足の金満デザインに、行く度に反吐が出てくるのは私だけではないだろう。あれは、JR西日本の世紀の失敗作だ。

次戦に向けて、ヤナギ徐々に調子を戻す。

サンスポの志田とかいう記者、相変わらずいい加減なヤツだ。スポニチも、放置も、同罪だけど。
練習場通って、選手の荒れた呼吸を耳にして、光る汗を目にして、選手の同僚たちにも取材して、直に監督にも話しして、プロなら、それで飯喰ってるなら、それくらいやって欲しい。
少し子供じみてるけどヒデが煙たがるのも理解できるよ。
サッカーよくわからないから、地元記者のヨタ話しをまともに受けて、記事にしやがる。お前が耳にし、目にしたものを、お前の文章で自信持って書いてみろよ。この、クズが。
(目を覆うようなヒドイ表現はスルーして下さい・笑)
<追記>
スポ新が歪んだタイトル表現を使うほど、現状は「大騒ぎするほどのことでもない。」と、イタリア在住の神尾さんのBLOGでこの件でコメントされています。

『ただ、柳沢の現状を挿しての「レッツィオーゾ」であることは確か。これについては、このblogでも「カッティヴェリア」という別の言葉に注目して説明してあることと同義の課題でしょう。
繋ぐサッカーを好む柳沢、それに対するこんな指摘。本人の中にも葛藤等はあるかもしれませんが、今の繊細なプレイスタイルに怖さや鋭さを秘めたアタッカンテとして変貌できればいいですね。その挑戦の様子を、熱意を持って注目していきたいものです。』(神尾さん)

ジーコに見せたい

JOC(竹田会長)から頼まれたらしいこのゲーム。「栄光の祭典〜in 国立競技場」と題して、体育の日の10月10日に開催される。
40年前の東京五輪のこの日は快晴で、記憶にも鮮明。作曲家古関裕而氏の開会式のメロディーだけは今でも口ずさめる程だ。
その日を記念してイベントをするらしい。観客集めるのはやはりサッカーだろう、と言うことか。
そうはいっても、代表もいない。ナビスコ組(ベスト4)もいない中、未だに、この試合の意義も意味も見出せないのだが、私は、山本氏の慰労記念興行試合として認識している。
メンバーを苦心して選んだのは山本さんのようだが、シドニー組不在で五輪の色は泡と消えてしまった。

アテネの一部に、アトランタの一部を組み合わせ、しかし山本さんが実験したかったのは、大黒、二川、村井の3人なのだろう。
この3人をジーコにビデオ見せる気になっているのは川淵氏の方かも知れない。身の程も知らず、加地・三都主をイジめていたのは当の川淵氏だ。

大黒に、同じく日本人得点上位の播戸、大久保を組み合わせ、3トップ。ボランチは、戸田ひとりに任せての、攻撃的3−4−3でスタートしたら、面白いチームになりそうな気もする。

2トップなら、大黒、大久保。トップ下に10番二川、右に伊東、左に村井。ボランチに阿部と戸田の2人の組み合わせは、見ものだと思うが。
できれば、ここはシドニー組の明神をメンバーに入れて、阿部を3バックのセンターでもいいかも知れない。その際の3バックは、那須、阿部、鈴木で。
「戸田と明神」の2人こそ、ジーコの見逃しであり、避けて通っている道なのだから。

この日本選抜、監督さえちゃんとした人なら、もしかしたら今の代表にも10回やって4、5回位は勝てそうな気がする。一度キリにしては惜しいメンバーだ。

先人を想う

今日は、メジャーリーガー、イチローが世界一になった日として、ちょっとだけ書き残しておこう。

米大リーグ、マリナーズイチロー外野手が年間最多安打記録を達成したレンジャーズ戦の試合前、1920年に記録をつくったジョージ・シスラー氏(故人)の親族5人が当地のセーフコ・フィールド内で記者会見した。
マリナーズが招待したもので、長女のフランシス・ドラックルマンさん(81)らが駆け付けた。孫のウィリアム・ドラックルマンさん(58)は「うちの祖父は野球を敬愛していた。イチローのような真摯(しんし)な姿勢で取り組んでいる選手が、記録に迫ってきたことをうれしく思っているに違いない」とエールを送った。(共同)

先人を敬う。そして先人のことを大事にしてきた先人の”家族”を招待し。イチローに言葉をかけさせ、イチローを祝福する。なんというシーンだろう。
長島のコメントや、松井のエール、はたまた父親のコメントなどよりも、やはりこのような”しきたり”を持っているメジャーの歴史が熟成してきた文化は、とても素晴らしいと、思う。