痴呆(地方)でいいもん。

2006-11-14

経済成長  経済成長を含むブックマーク  経済成長のブックマークコメント

現在経済学の問題が、まさにそこにある。金も技術も人も「リソース」名の下に十把一絡げなのだ。文字通り、糞も味噌も、「銭化」して一緒に扱ってしまうのだ。

404 Blog Not Found:経済2.0=複素経済学への道程

これ自体は正しいでしょう。ブログ上でいろいろ議論になってるが、経済学にくわしいはずの人達はケンブリッジ資本論争をおわすれか。集計資本ストックつまり、お金ではかった資本ストック無意味であるということは、理論的にはほぼけっちゃくがついている。供給面で投資がふえたといってもなにがふえたんだかということである。また、これは異質な労働があるときでも同様なことが起こる。

だから、基本的にはマクロ生産関数を仮定する分析はすべて理論的にはゴミなのである。それが使われる理由は経験的にGDPの増えたことによって、かえって国民が平均的に貧乏になることが少ない、もしくはしばしばそういうことが起こったとしても、もっといい指数がないくらいの理由と考えたほうが無理がないと思う。このことは機会費用を反映するためにまつわるすべての困難がクリアされたとしても、避けられない。

大体、ケンブリッジ資本論争で勝ったイギリス側が資本論争を発展させて、経済分析を深めたわけではない。新古典派に勝ったという過去を思い出すオナニーのおかずにしかなってない。(暴論モード)理論が正しいから、現状分析がよくできるというわけではないのだ。よくも悪くもGDPではかった経済成長というものは、理論的にただしい方法なのではなく、いままで用が足りてるから使われているだけである。

danさんがこだわっているのは、いまGDPがあがっているのに、貧困から抜けられない人がいて、その人を救うのに景気刺激は意味がないということではないのか。だとすれば、danさんに本当の意味で反論になるのは、GDPの概念それ自体でなくて、経済成長が貧困を解消しますというか、貧困を解決するには政策Aと一緒に経済成長が必要ですといったことだと思う。

山形さんのいっている想像力の問題というのは、たんなる測定の問題ではなく、先進国がGDPをふやすことが後進国のGDPを増やすことにつながるかどうかの問題であって、これは想像力の問題ではなく、実証とか理論の問題でしょう*1。この点については絶対山形さんのほうがくわしいんで、なんもいえませんが、ひことこあえて山形さんに馬鹿にされそうなことを言えば、私はこの点に関しては経済学にかかわりはじめてからずっと、豊かな先進国と食糧問題を抱えた後進国が併存している状況の不合理を感じている。

はいはい、すごいですね。でもあなたが考える程度のことはすでにとっくの昔にだれかが考えているのです。そしてその中にはその仮説をブログで開陳するだけでなくきちんと検証し、精度をあげて実際に使い勝手を増すような工夫をした人々がたくさんいるということです。そうした努力がまさに成長ということです。

そうした努力を積み重ねた結果として、お金は成長を計る完璧な尺度ではないかもしれませんが、手持ちの指標の中ではこの程度のものでも最高のものの一つとなってきたんです。

成長をなでる「盲」ってだぁれ? - 山形浩生の「経済のトリセツ」

そんなん努力してないでしょ。大昔なんであんまりよく覚えてないけど、サムエルソンのはじめのころの国民所得の説明って、いまの教科書とあんまりかわってないでしょ。最近のマンキューあたりのほうがいいかげんになってるくらいで。理論的になら、経済厚生と国民所得が逆に動くようなモデルなんてすぐつくれるでしょう。結局、最高っていうより、惰性で使ってる側面すらあるでしょ。特に生産がからむと、さっきいった資本の集計問題もあるし。最高のものの一つというなら、それちゃんと書いてる論文おしえてください。

そんなへんなことDanさんはいってないというのが印象なのですが。確かに付加価値のことしらんかったり、比較優位をわかってなかったりしてるけど(というかこんくらいのミス私しょっちゅうしてますが)、期末レポートなら採点に悩むけど、中間レポートなら、私なら良つけますね。GDPは理論的には欠陥があるし、GDPがあがっても、人々がまずしくなることは理論的にありうるというのはまちがってますか。すくなくとも、GDPの定義丸暗記する奴より、経済学の入門書もまともによまんで、それなりにGDPの欠陥を、ちょっと好意に解釈しさえすればまっとうに読める程度に指摘してんだから。優秀でしょ。*2私は学生に対して山形さんがDanさんにいうみたいにはいわないよなー。先生立場ならうれしいじゃん。あ、山形さんは先生じゃないし、Danさんも学生じゃないか。

あと、山形さんの書く物はシンプルで切れがよくて学生にもよくすすめるんですけど、Danさんは集計があやしいという、山形さんが得意にしているシンプルな一部門モデルクリアに分析することの一番不得意な部分をついているように思います。ちゃんというには産業連関くらい必要なんじゃないでしょうか。あ、でも、そうすると、Danさんに投資が増えて、消費がへるような数値例をみつけてこられっからあかんか*3

*1:このへんから、読んでもらえると思ってないのに、山形さんにためぐちモード

*2Danさんにもおこられそう。

*3:単純な産業連関だとないけど、不完全競争市場ならありそう。

47th47th 2006/11/14 22:35 http://www.ny47th.com/fallin_attorney/archives/2006/11/14-014821.php
このような記事を書いていたところ、コメントで教えて頂きたどりつき、勉強になりました。
私自身は法学部出身で経済学は教養学部で学んだ程度なのですが、宜しければ、1点教えて頂けないでしょうか。
「先進国がGDPをふやすことが後進国のGDPを増やすことにつながるかどうかの問題であって、これは想像力の問題ではなく、実証とか理論の問題でしょう」という点で、「先進国の経済成長が途上国にトリックルダウンするか?」という意味であれば、そのような楽観的な見方はできず、先進国の成長の成果を途上国と共有するためには何らかの措置が必要ということになると思うのですが、他方で、「先進国の経済成長が停滞した場合に更新国の経済成長が停滞するか?」という問いについては、少なくとも輸出牽引型の経済成長を現にしている(or 志向している)途上国に悪影響を与えるというのは、一応の議論の前提とすることもできるように思っていたのですが、こちらもそれほど妥当とは言えないということになりそうなのでしょうか?
突然の質問で申し訳ありませんが、お時間のあるときにヒントなり頂戴できれば幸いです

47th47th 2006/11/15 01:51 拙ブログにもお越し頂き、本当にありがとうございます。
上のコメントのお尋ねの仕方ではちょっと整理不足だったかも知れないと思い、改めてTBさせて頂いたエントリーの追記で、自分なりの問題意識を書かせて頂きました。
ご負担にならない範囲で色々とご教示頂ければ幸いです。