原田治ノート

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2005-07-16 ズーク

osamuharada2005-07-16

誰でも夏になると聴きたくなる音楽があると思うのですが、人それぞれで、ぼくの場合は断然「ズーク」です。といってもほとんどの方はご存じない(レコード屋でも今は売ってない)ので、ちょっと判官贔屓で宣伝させてもらいます。これは大西洋カリブ海の、もとはほとんどが西欧の植民地だった、様々な島の音楽のひとつです。例えば「レゲエ」は英国領ジャマイカで奴隷としてアフリカから殖民された黒人達の音楽、スペイン領だったプエルトリコではラテン音楽と黒人のものがミックスして「サルサ」。同じくキューバでは「マンボ」に「ルンバ」や「ソン」。ドミニカハイチ(独立して世界初の黒人共和国)では「メレンゲ」というように、支配国と黒人奴隷の混血音楽(悲しいけれど)ばかりです。そして我が「ズーク」はフランスの植民地(現在は海外県に昇格)アンティール諸島の、マルティニークやグァドループの混血音楽です。宗主国のフランス語が黒人の言葉で訛っているクレオール語で歌われます。ヘタな解説終わり。

「ズーク」は80年代にマルティニーク島と本国フランス特にパリで大流行したダンスミュージック。その頃ぼくはズークの歌姫と呼ばれたジョエルウルスルを初めに聴いて以来、すっかりズークに魅せられハマってしまった次第です。しかし日本ではいつの間にかレコード屋さんのワールドミュージックの棚からハズされて、今はまったく置いていないのです。どこも「レゲエ」ばっかり。仕方ないので、ぼくはPARISへ行ったら必ずおみやげに買ってきては人にあげず、自分でコレクション。去年はモンパルナスの方の「フナック」へ行って買い溜めをしてきましたよ。広大なレコード屋さんの奥深く、棚にはもの凄い数のズークミュージックが並ぶのを見て、しばしボーゼン。夢中になってあれこれ物色中、下段を探すためにしゃがんでいて、ふと上を見あげると、周囲はさっきまで空いていたはずが、異様なカッコをした若い黒人の男(ドレッドヘア)と女のコ(本物ガングロなりき)ばかりで大盛況。CDを山ほど抱えてうずくまっている東洋系オッサンのぼくを、ビックリして怪しんで見おろしているという、非常にバツの悪い情況になりました。しばらくして通訳を兼ねて連れていった娘が、オトーサン迷子になったかと探しに来てくれて、無事脱出したようなわけです。フランスでは去年も一曲ズークの新曲がヒット。毎日TVでもやってくれたので嬉しかった。

かくして今年の夏休みも、島の椰子の見えるホームバーで、日がな一日、心地よいリズムの「ズーク」をかけては、マルティニク島産のラム酒カクテルを楽しむつもりでいます。というわけで、この雑文書きもちょっと夏休み(実は島ではまだパソコンが繋がっていないのです)。では、Have a Nice Summer Holiday!